治療しながら働く、休職・退職・復職など、がんと仕事の両立に関する体験談を集めています。
薬剤師免許を無事に取得して就職活動をしたときは、がんのことを伝えて受けましたが、病院や薬局は理解があり、「無理のない範囲で働いてみよう」と言ってくださり、就職はスムーズに決まりました。
関わりのある人には「僕はがんで、抗がん剤治療中です」と伝えるようにしています。そのおかげで、体調大丈夫?と気を使ってくれたり、「休みます」と言えばすぐ理解してくれる会社なので、本当に助かっています。
復帰にあたって『マイルール』を決めました。今後は仕事よりも体を優先する、と復帰のときに心に決めました
会社からプレッシャーを感じることは一切なく、がん患者向けの特別な制度はなかったものの、基本的な制度を丁寧に説明していただき、それをルールとして利用できたことには感謝しています。
早い段階で「自分はここまでしかできない」というラインを会社とも話し合い、周囲にも理解してもらいました。結果として、非常に恵まれた環境で仕事を続けることができました。
治療中に「がんと就労支援」をしている桜井さんのCSRプロジェクトを知って、サバイバーラウンジに一度参加しました。実際にがん治療と仕事を両立している方々の体験談を聞くことができ、とても参考になりました。
厚生労働省の研究班が行った調査によると、がんと診断された会社員のうち、約3割が自ら依願退職しているというデータがあります。「会社に迷惑をかけてしまう」と感じ、自分から辞めてしまうことが多いのが現状です
治療中はストレスフリーで過ごしていましたが、仕事で一気にストレスがかかりました。「こんな生活を続けていたら、また転移や再発する」と思ったので、環境を変えようと思って退職することにしました。
2か月に1回くらいは自分から会社に状況を報告していました。幸い治療もおおむねスケジュール通り進んだので、大きな変更をお願いすることもなく、定期的に経過を説明していました。
やっぱり体調が万全ではない中で「頑張らなきゃ」と無理しても、結局は倒れてしまうかもしれない。仕事は頑張るんですけど、線を引く。ここまではやるけど、ここから先は無理、と割り切る考え方に切り替えました。
大学3年のときに将来を考えたとき、『薬があったから生きられた』という実感が強くて。新しい薬や治療に携わる仕事をしたいと思いました。
選考が進んで「健康診断書を提出してください」と言われ、出した後に落とされることが何度もあったんです。自分の実力不足もあったと思うんですけど、病気を理由に断られたのかもしれないと感じることもありました。
舌の痛みは、食事や会話のときも常に伴いました。大事な会議では仲間が代わりに発表してくれたり、Web会議ではチャットでコメントを書いて読み上げてもらったりと、会社のメンバーに大いに助けてもらいました。
病歴があることを理由にトップ判断で落とされました。もちろん、経営側の負担も分かります。でも『2人に1人ががんになる』と国が言い、早期発見・早期治療を推進しているのに、現実は冷たいと痛感しましたね
当時の園長先生が「菅原さんはアクセル全開で復帰してしまいそうだから、ブレーキをかけながら戻ってきてね」と言ってくれました。1日4時間勤務から始めて、3カ月ほどかけて徐々にフルタイムへと戻していきました
転職して1年ほどでしたが、働きやすい環境を整えてくれました。手術後「働きたいけど体が追いつかない」という状況でも、午前中だけの時短勤務を提案してくれたり、休職中も復帰しやすいように配慮してくれました。
職場の代表が「治療中でも仕事ができる環境を作りたい」と言ってくれたのは大きかったです。
営業職は難しいと感じていたので、『事務職ならこの人に仕事を任せられる』と可視化できる資格を持とうと思い、社労士の資格を取得しました。2012年に今の会社に転職して人事部で働くことができました。
「相談支援員」として働いていますが、足が不自由になってしまった今は訪問が難しくなって。オンラインで対応させていただくなど、周囲に協力してもらいながらなんとかやっています。
自分ががんになったことで、とても仕事と両立できる状態ではないと思いました。実はがんになる前から「仕事がきついな」「そろそろ辞めようかな」とは感じていたので、病気をきっかけに退職を決断しました。