治療しながら働く、休職・退職・復職など、がんと仕事の両立に関する体験談を集めています。
舌の痛みは、食事や会話のときも常に伴いました。大事な会議では仲間が代わりに発表してくれたり、Web会議ではチャットでコメントを書いて読み上げてもらったりと、会社のメンバーに大いに助けてもらいました。
泌尿器科の先生にがんの疑いがあるからって言われた時点で、会社に電話してました。。いつ、どれぐらい休むか分かりませんっていうのは言ってましたね。
退院して非常に困ったのが、頭はツルツルに抜けたでしょう。眉も抜けたことが本当にショックで。退院した途端に全部抜けて、非常に人相が悪くなってて困りました。
直轄の上司には包み隠さず全部言おうと思いました。職種的に色んな人たちを関わるんですけど、関係性だとか仕事への影響を見て、あんまりはっきりステージまでは言わなかったりとかしていることも結構ありましたね。
胃を全摘してからの職場復帰は、最初は2時間とかから始めました。9時に行って、11時に帰るとか10時半に帰るとかそういう感じで。だから、復帰を認めてくれた会社に本当に感謝しています。
和菓子屋の販売のほうで働いてたんで、舌がんの再発という時点で難しいとは思っていたんですけど。職場から「何月何日をもって、終了しました」という解雇の手紙が来ました。
できないことは助けてもらわないといけないんですけど、だからこそできることで精いっぱいお返しするっていう気持ちでいるっていうのも、社会で受け入れてもらうために大事なことなのかなっていうふうに思いました。
「仕事のことは忘れて治療に専念して。元気な顔で戻ってきてくれたらそれでいい」と言ってもらえて。そのおかげで、仕事は忘れてじゃないですけど、頭の片隅程度に置きつつ、治療に専念できました。
就職するときも、がんのことは話していました。逆にそこを強みとして自己PRに利用してました。
抗がん剤・手術・放射線で8ヶ月お休みをして、そこからの半年間は社会復帰しながら治療も続けていて、時短勤務で少しずつ元のペースに戻していった、という感じです。
復帰後は、「私が病気を経験したことを知っている人」と「知らない人」が混在する職場環境になっていました。気をつかう人と、バリバリ働かせようとする人が同じ現場にいて。それが結構きつかったですね。
「がんを言い訳にしない」ということは意識しています。なるべく他の人と同じように仕事をする。それを心がけることで、自分も普通に働けるんだという気持ちになれますし、職場でも特別扱いされすぎずに済むんです。
関わりのある人には「僕はがんで、抗がん剤治療中です」と伝えるようにしています。そのおかげで、体調大丈夫?と気を使ってくれたり、「休みます」と言えばすぐ理解してくれる会社なので、本当に助かっています。
復帰にあたって『マイルール』を決めました。今後は仕事よりも体を優先する、と復帰のときに心に決めました
会社からプレッシャーを感じることは一切なく、がん患者向けの特別な制度はなかったものの、基本的な制度を丁寧に説明していただき、それをルールとして利用できたことには感謝しています。
早い段階で「自分はここまでしかできない」というラインを会社とも話し合い、周囲にも理解してもらいました。結果として、非常に恵まれた環境で仕事を続けることができました。
治療中に「がんと就労支援」をしている桜井さんのCSRプロジェクトを知って、サバイバーラウンジに一度参加しました。実際にがん治療と仕事を両立している方々の体験談を聞くことができ、とても参考になりました。
厚生労働省の研究班が行った調査によると、がんと診断された会社員のうち、約3割が自ら依願退職しているというデータがあります。「会社に迷惑をかけてしまう」と感じ、自分から辞めてしまうことが多いのが現状です
治療中はストレスフリーで過ごしていましたが、仕事で一気にストレスがかかりました。「こんな生活を続けていたら、また転移や再発する」と思ったので、環境を変えようと思って退職することにしました。
2か月に1回くらいは自分から会社に状況を報告していました。幸い治療もおおむねスケジュール通り進んだので、大きな変更をお願いすることもなく、定期的に経過を説明していました。
やっぱり体調が万全ではない中で「頑張らなきゃ」と無理しても、結局は倒れてしまうかもしれない。仕事は頑張るんですけど、線を引く。ここまではやるけど、ここから先は無理、と割り切る考え方に切り替えました。