目次

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インタビュアー:岸田 / ゲスト:高須

岸田 スタートいたしました。今日は『がんノートorigin』、よろしくお願いします。

高須 します。

岸田 よろしくお願いします。それでは早速なんですけれども、まず私の自己紹介をさせていただければと思っております。私は25歳と27歳で胚細胞腫瘍というがんになりました。肺と、肺じゃない、部位を間違えるという、あれですけど。

岸田 首と胸とお腹、そして27歳に精巣にがんになりまして。手術やら抗がん剤やら経て、今、経過観察となっております。当時、医療の情報はお医者さん達からもらえるんですけれども、患者側の情報を、今日お伺いするような家族との関係だったり、恋愛、結婚だったり、お金だったりだとか、お仕事だったりとか、そういったところの情報っていうのは全く無かったので。

岸田 それを患者さんにインタビューして、それを皆なとシェア出来ればということで、このがんノートというものをスタートさせていただきました。この90分の番組が一番最初の原点となりまして、ロングインタビューで根掘り葉掘り、今日はゲストの高須さんのお話を聞いていければということ思っておりますので、高須さんよろしくお願いいたします。

高須 お願いします。

岸田 お願いします。それでは高須さんの自己紹介のほう、お願い出来ればと思っております。高須さんの自己紹介こちらになります。簡単にお願い出来ますでしょうか。

高須 高須将大です。出身は茨城県で、今、千葉県に住んでいます。現在、プロの総合格闘家として活動していて。24歳の時に肝臓がんになりました。2度の開腹手術と抗がん剤治療などを経て、今は経過観察中です。よろしくお願いします。

岸田 よろしくお願いします。高須さんは、肝臓がんのステージ4といったところから、今も格闘技をされているということで。高須さん、因みに今、後ろに227って書いてあるんですけど、今、ホテルですか。

高須 家で配信するとちょっと愛犬が邪魔してくると思うんで、マンガ喫茶に来ました。

岸田 そうなんですね。全然、愛犬ちゃんも全然ウエルカムで。

高須 本当ですか。

岸田 全然全然。今、ちょっと手に、今ちょっと隠れちゃってますけど、愛犬ちゃんがいらっしゃるんですよね、今、この画像のところにね。

高須 そうですね。

岸田 何の犬をお飼いになってるんですか。

高須 隠れちゃってるのは、実家で飼ってるボストンテリアなんですけど。12月ぐらいに保護犬としてパグを迎え入れて、今、パグを飼っています。

岸田 保護犬でパグ。良いっすね。何かめちゃくちゃ、かわいらしそうな。でも格闘技やって、パグ飼ってっていう、このギャップが半端無い。良い意味のギャップですよ、良い意味のギャップがね。

高須 本当ですか。ありがとうございます。

【発覚から告知まで】

岸田 半端ない高須さんですけれども、今日は高須さんの闘病経験、ステージ4から今どういうふうに経過観察なっているのか、とかいうことを色々お伺いしていきたい、ということ思っております。高須さん、早速なんですけれども、闘病経験、どうやって発覚して、そこから告知まで行くかといった処を、ちょっとお話ししていただきたいんですけれども。

岸田 発覚から告知までフリップがありますけれども、高須さんが話したいところまで、ちょっとお話しいただけますでしょうか。発覚から告知、お願いいたします。どういうふうに体調悪くなっていってっていうふうなことだったりだとか、そういった処からお話しいただければ嬉しいなと思います。

高須 そうですね、プロデビューして、2戦目で初めて勝った後ぐらいなんですけど。良い勝ち方がで出来て、直ぐ試合をオファーをいただいて、その3戦目の練習中ぐらいですかね。結構、仕事をしていたんですけど、仕事中、疲れを凄い感じていたりとか。あと、微妙に体調悪かったんですね。けど、ちょっと練習しないとまずいなっていうことで、頑張って練習していたんですけど。お腹を蹴られた時に、凄いお腹が痛くて。

高須 あばらが折れてしまったのかなと思って病院に行ったところ、触診、最初させてもらったんですけど、あばらを触診されても全く痛くなくて。ちょっとそこの横のお肉の部分を触られたら、凄く痛くて。それはちょっとおかしいっていうことで、検査をしたら肝臓に大っきな影がありますっていうことで、後日紹介状を書いてもらって、精密に検査してもらったら肝臓に10センチ以上の腫瘍がありますっていうことで発覚しました。

岸田 最初の2戦目の時は、お腹蹴られても別に痛くは無かった、普通やった?

高須 そうですね。ちょっと蹴られたんですけど、全然その時は、あんまり痛くはなかったので。

岸田 3戦目の練習してる時に、蹴られたらめちゃくちゃ痛くて、あばら折れたんじゃないかと思って。それで色々検査をしていくと、というふうなところで段々発覚していくというふうな感じですけど。仕事の疲れが凄いっていうのも、フリップであったりとかするんですけど、結構体調も中々な感じだったんですかね。

高須 そうですね。元々、結構、身体を動かすような仕事だったので。

岸田 どんなお仕事、因みに。

高須 当時は溶接作業とか、重機を作る仕事をしていて。

岸田 似合う。似合うっていったらあれかな、ちゃんといや、格好良い。

高須 だから、元々、疲れ易い仕事だったんで、いつもの感じかな、みたいな感じで仕事したんですけど、今思えばちょっと尋常じゃない疲れだったのかなっていう。

岸田 だって、その時あれでしょ、勝手な想像ですけど、仕事して格闘技の練習して、じゃないの。

高須 そうですね。大体8時7時まで仕事して、8時から11時ぐらいまで練習みたいな毎日だったので。

岸田 それは仕事の後の疲れは凄いでしょう、それは。

高須 そうです。だからもう、当たり前の疲れなのかなっていう感じで、病気を疑わなかったんですね。

岸田 そうよね。ただまあ、疲れがいつもの疲れよりもちょっと、尋常じゃないぐらいの疲れがあってっていうことね。

高須 そうですね。

岸田 ボコってなって、それで病院に行って、何か腫瘍がありますよって。その時って病院は近くのクリニックとか、それとも総合病院に直ぐ行った感じ。

高須 えっと、会社に診療所があって。

岸田 凄い。

高須 エコー検査ぐらいまでは出来て、そのエコー検査で影がありますって言われて。次の日に大きな病院で調べた感じです。

岸田 調べていって。そこで色々撮ってもらって、腫瘍がありますよってなってから、そこからは、また病院を紹介してもらった感じですか、そこで何かやってた感じですか。

高須 結構、あのー、10センチ以上で、凄い危ない状態だったんで。

岸田 10センチ。

高須 そうですね。10センチ超えだったっすね。

岸田 10センチってなかなかやね、それ。すご。

高須 そうですね。自分でもやばいなと思います。時間が無いっていうことで、そこの病院で2週間後にはもう開腹手術をしましたね。

岸田 はー、開腹手術、やば。そこから病院また行って、開腹手術をしていこうってなった時は、そのときは何も分からなかったんですよね。取りあえず腫瘍があるから取りましょうっていう判断だったっていうことですかね。

高須 そうですね。悪性の可能性は高いです、みたいなことは言われていたんですけど。腫瘍があるので、取りましょうっていうことで。

岸田 もうその時点で悪性の確率が高いって言われてたんや。

高須 そうですね。造影CTで、何か白く染まってたから、ちょっと悪性の可能性が高いですよっていうふうな。

岸田 その時は、高いですよって言われた時は、別にもう淡々と、そうなんですねっていう感じで受け入れた感じ。

高須 まあ、良性のほうが良いなとは思ったんですけど。その時点で、がんに対して全く無知だったので。がんを取り除いたら、もう大丈夫なのかっていうことで。手術頑張ろうっていう感じで、そのぐらいだったですね。

岸田 そういう形でね。ありがとうございます。今、皆さんからコメントもいただいておりますので、ちょっと読ませていただきますね。やまやんさん、nishimuraさん、よしさんだったりとかね。この韓国の方のお名前、そう、どう読むか調べたのでちょっと、失念した、ご免なさい、おはようございますっていう方。mikaさんも、おはようございます、岐阜は晴れですが雪降ってますってことだったりとかね。マンガ喫茶からですね、パグちゃん見たかったとかいうふうな言葉いただいています。

岸田 免許更新中なので後でアーカイブ見ますっていうことだったりとかね。会社の中でエコー出来るなんて凄いですねっていうことだったりとか。そして今の話につながる、10センチ超えといったところの腫瘍というのは、ご自身で触っても何か気になるようなことはあったんですか、それとも全く無症状というか、触っても違和感なく、痛いぐらい?

高須 そうですね、痛いぐらいで。全く症状っていうのは無かったので。

岸田 全く症状が無かったと。そこで、取っていきましょうということで手術して取っていくというのは開腹手術ということですね。開腹手術をしてから、それがようやく2カ月後ぐらい先ですかね、1カ月か2カ月ぐらい先に、これは悪性ですよっていう告知を受けたと。

高須 そうです。

岸田 その告知を受けた時は、もう悪性かもしれないと言われて、悪性でしたって言われたら、そうなんだ、ぐらいな気持ち、その時の気持ちはどうだったんですか。

高須 いや、結構ショックだったんですけど。再発しなければ大丈夫だろうっていう感じだったですかね。ショックっちゃショックでしたね。

【治療から現在まで】

岸田 ショックっちゃ、ショックだったということで、悪性の告知を受けていきます。ここまでが高須さんの告知までなんですけれども。ほんとこれなんでプロローグのプロローグぐらいで、ここから高須さんの道なりが本当に激しくなっていくわけではありますが、ということで。次は、こちらの項目になります。治療から現在までということで。あれ、手術して取ったんやろ、なるかもしれないんですけれども、そこから結構大変だったんですよね、高須さん。

高須 はい。だいぶ、大変でした。大変でした。

岸田 手術して取りました、ということなって、そこからどういうふうになっていったんですか。

高須 1カ月後に悪性腫瘍と言われて、その翌月、1回目の定期検査で再発をしてしまって。肝臓内に5カ所6カ所7カ所、もう複数再発してしまっていて。結構状態が悪いっていうのを、その時、言われてしまって。

高須 セカンドオピニオンっていうことで、複数の医師の話を聞きに行ったんですけど、どの先生も厳しい状態ですっていうことで。そうですね、ちょっと希望を持たせてくれるようなことを言ってくれなくて、どの先生も。その時がちょっと一番絶望しましたね。

岸田 すいません、ちょっと電波がちょっとだけ途切れ途切れになってしまったんで、僕もちゃんとキャッチ出来てるか、ちょっとあれなんですけれども。ちょっと確認していくと、定期検診で再発ということで言われたと。その時はもう、肝臓に再発したってこと。

高須 そうです。肝臓内に5カ所から7カ所、再発しました。

岸田 5カ所から7カ所。

高須 そうですね。

岸田 肝臓があって。けど取ってるやろ、10センチぐらいは取ってるやん肝臓の中で、こんな肝臓の。

高須 そうですね。

岸田 10センチぐらい取り切って、その他にも5カ所から7カ所、何か散らばってたって感じ。

高須 そうですね。

岸田 けど、それってね、最初に取った時は見つからんかったってことよね。

高須 そうですね。最初検査した時には、がんはなかったんですけど。2カ月間の間にいっぱい出て来たような感じです。

岸田 いっぱい出て来て。そうか。そこでいっぱい。その中でそれをどういうふうにしていくかってや時に、今、4人の医師に見てもらうってことありましたけれど、セカンドオピニオン、サードオピニオン、フォースオピニオンっていうふうな。これは何でなん?なんで今の治療してもらったところでやっていこうとは思わんかったん。

高須 姉とか兄が医療従事者っていうことで、色んな先生の話を聞いたほうが良いんじゃないかっていうことで。姉の紹介で色んな先生を紹介してもらって話を聞きに行ったような感じですね。

岸田 兄弟が医療従事者だっていうことで、他の方の話を聞きに行くっていうことになっていったと。4人も聞いたんや。今のっていうか、その時の執刀医とは別に4回聞いたってこと、じゃあ。

高須 4人一応、はい。

岸田 聞きに行った。その時はどういう基準でその4人決めたっていうのは、ご兄弟が推薦してくださった方に行ったってことよね、その4つは。自分でも何か調べたりとか。

高須 1人目に会った人からまた紹介で、また紹介みたいな感じで、まあ。

岸田 そうなん。先生が先生を紹介していったかのように。

高須 そう、そんな感じだった。

岸田 そうなんや。もし覚えてたらで良いけど、その最初の先生とか、2番目の先生とか、色々言われたことで覚えてることとかってあったりする、もう厳しいって感じぐらい?

高須 厳しい状態っていうのと、手術出来るような状態じゃないので、抗がん剤治療しかありませんっていうのを、まあ、淡々と言われたような感じだったっすかね。

岸田 4人目の先生に行った時は、もうなんかラスボスみたいな先生になってくるわけ。

高須 3人目がラスボスで。

岸田 3人目がラスボス。

高須 そうです。4人目の先生に治療とかしてもらったんですけど、3人目の人が4人目の先生を紹介して、その人に治療してもらうようになって。

岸田 そういう感じなんや。ラスボスに、この人に治療してもらえっていうことで治療。

高須 そうですね。

岸田 そういうふうに、やってもらった感じなんや。診てもらうけど厳しいということで言われていて。その4人目の医師のところで2017年11月、薬物療法で入院生活開始と。だからもう手術は難しいということで薬物療法。抗がん剤なり、そういったところで治療していこうっていうこと、高須さん自身も決めたってことだね。

高須 はい、そうです。

岸田 入院治療開始ということで、最終的にはあれですか、結構、みんなが厳しいって言ってたってことは病院も最終的には、がんの専門病院とかそういった感じ、それとも大学病院とか、そういう大きなとこ?

高須 大学病院ですね。

岸田 そこに行って、入院生活を開始していくということありますけれども、※印でなんか、テイスかな、タセ、あの、TACEっていうことで、肝動脈化学塞栓療法ということが書いてあるんですけれども。こちら、簡単に纏めておりますので、こちらのフリップになります。TACEですね。国立がん研究センターがやっている、がん情報サービスによると、TACE、肝動脈化学塞栓療法。

岸田 これ、平仮名ないと絶対読めてなかったな。CTで身体の中を見ながらカテーテルを入れ、標的となるがんの治療を行う方法の一つ。がんに栄養を運ぶ血管を人工的に塞いで、そしてがんを兵糧攻めにする治療法ということが書かれています。このTACEっていう療法を高須さん、したってことですかね、抗がん剤治療で。

高須 そうです、やりました。

岸田 これはどうでした実際やってみて、高須さんこれ。まずどれぐらいの期間とかあんのかとか、一発勝負なのかとか、入院期間とか、どうなんですか。

高須 そうですね、2週間の入院を4回、1週間の入院を1回をやりました。だから、11月から3月までその治療をずっとやったような感じですね。

岸田 2週間とかそういうふうな間隔期間でやってくってことだね。

高須 はい。

岸田 それは病院に通院、え、入院しながら、通院しながら。入院しながらって書いてたっけ、そっか。1個、前のフリップで。入院生活開始と書いてあるから、入院しながらか。

高須 そうですね。2週間の入院をやるんですけど、その2週間の間に治療をやってっていう感じで。2週間終わったら1回退院して、また入院してっていう。その繰り返しを11月から3月までやりました。

岸田 やったっていうことね。どうなん、これってさ、さっきの療法見たら、なんかもう刺して、ギュッとして、ドバッて入れるみたいな。身体の負担的にはどうなんすか高須さん、これ。

高須 やっぱ開腹手術と比べたら全然身体の負担とかも無かったんですけど。色んな先生を話聞きに行く間で、1カ月半ぐらいずっと色んな先生に聞き回ってて、その間にちょっと、がんが進行しちゃっていて。

岸田 ワオ。

高須 そうなんです。大きいので、やっぱり7センチぐらい、また成長してしまって。

岸田 エッ、早ない。

高須 凄く早くて。そのがんに直接抗がん剤を入れて殺す治療をやったんで、その分の負担っていうのは結構でかくて。といっても熱が出るぐらいだったので、そこまでのつらいっていう感じはしなかったですかね。

岸田 そうか。その前に開腹手術を経験してるからっていうのも、あるのかもしれへんけれども。これでの副作用とか大丈夫やった?そこは特に。

高須 この治療に関してはちょっと高熱が出るぐらいだったような気がします。

岸田 ありがとうございます。皆さん、肝臓がんでもこの治療をする人もいれば、全然違う治療する人もいますので、標準療法という最適な療法がありますし、何かあったら主治医に確認してくださいね。これあくまでも高須さんの経験談でございますので。ということで、ありがとうございます。TACEの療法をしていって、その後、こちらになっていきます。ドン、ということでね。はい、副反応でアレルギー。アレルギー反応と、副作用で、ということありますけど、高須さん、高熱だけじゃないやん、なんかもうめっちゃ。これはまた違うの?

高須 これは、そうですね。また別で、服用する抗がん剤を。

岸田 別でもやったんや。

高須 それも同時にやっていて。入院と入院の間の、普通に過ごしてる間に服用してた抗がん剤があったんですけど。

岸田 そうなんや。

高須 その抗がん剤の副作用がすごくて。そうですね、薬の説明をしてもらった時に、副作用がすごかったら自らの意思で休薬してくださいっていうのは言われていたんですけど。

岸田 えっ、そんなこと言われんの。

高須 言われましたね。

岸田 へえ。

高須 本当に顔から足の先まで蕁麻疹だらけになってしまって。

岸田 やば。

高須 熱も40度ぐらい出ちゃってたんですけど。そのとき肺にも転移をしてしまっていて。治療っていうのが肝臓に対する治療しかやっていなかったんで。その抗がん剤を飲むのを止めてしまうと肺の腫瘍が成長しちゃうんじゃないかっていう、そういう恐怖があったので、自分の意思で薬を止めるっていうのが出来なくて。副作用が酷かったんで病院に行ったんですけど、やっぱ休薬ですっていうことで、そこで初めて休薬しました。

岸田 えー、ちょっと待って、いろんな情報量が多かって。肺にも転移してたの、もうその時にも。

高須 そうですね。ちっちゃかったんですけど2カ所、その時に転移してしまってって感じですね。

岸田 あーー、そうなんや。そらね、そうなってたらもう、出来るだけやっぱやりたいってなるよね。

高須 そうですね。

岸田 それで続けたけど、明らかにアレルギー反応がやばかった、全身蕁麻疹。

高須 そうですね。

岸田 中々つらいな、それ。中々つらいと思うって、それは。そこから休薬していくということで。休薬して、その後、2カ月後の3月に治療一段落と書いてますけれども、この時に先ほど言ったTACEが終わって、その間にやってる抗がん剤も一旦休薬してるから一段落したということかな。

高須 そうですね。治療で今、肝臓にあるがんに全て抗がん剤、薬が入ってるような状態になったので、様子を見ましょうっていうことで、一段落しましたね。

岸田 ありがとうございます。一段落していって、といったところで、その後、格闘技復帰って1カ月で格闘技復帰してるっていう、ちょっと頭おかしいんじゃないかっていうぐらいの、あれですけれども。体力とかやばいでしょ、大丈夫やった。

高須 一応格闘技復帰って書いてあるんですけど、入院と入院の間も自分は運動をしていて。

岸田 それはあれ、良い子は真似しないでください的な運動。

高須 いや、先生にはちゃんと許可は。運動して良いですって。

岸田 そうなん、そうなん。

高須 格闘技やってるとは多分思って無かったと思うんですけど。

岸田 そら。先生の運動の定義と、高須さんの運動の定義は多分ちゃうんやと思う。

高須 一括りにしたら運動なんで。

岸田 そやね。その治療と治療の間でも、結構、その筋トレしかり、運動っていうのはできてたんや、じゃあ。

高須 そうですね。4月に本格復帰みたいな。

岸田 本格的な運動を始めたということで。ありがとうございます。そんな中でコメントもいただいているので、一寸読ませていただきたいということ思っております。韓国の方、チコさんですね、ありがとうございます。格闘家なので告知を受けた時には、かかってこいや、と思いましたかということで。かかってこいや、とは思った?

高須 思ってないです。

岸田 格闘家のちょっと偏見ですよ、本当にね。ありがとうございます。身近に医療従事者がいてですっていうと心強いですね、だったりとか。TACEで痛みはなかったんですかって書かれてますけれども、TACEでは痛みっていうのはどうです、そこまで。

高須 やっぱ若干痛かったっすね。腕にぶっといカテーテルを入れてたんで、抜く時とか入れる時とか若干痛かったですね。

岸田 入れる時は痛かったと。その後、術後の痛みっていうのは結構長引いた?

高須 術後の痛みは、TACEに関しては無かったですかね。

岸田 ほー、そうなんや。高須さんは運動してるから、それが手術の痛みなのかどうかっていう、そういうあれかもしんないですけれども。すださんも、おはようございますということで言っていただいております。そんな中、次のフリップこちらになります。復帰していって、格闘技で勝利していくということで。復帰して勝っていったということなんですかね。凄いね。

高須 4月から本格的に復帰して。練習復帰したんですけど、そうですね、その時は自分の、がんに関しては結構隠していたんですけど、4月から公表して活動し始めて。手術を控えてたんで試合に出るべきではなかったと思うんですけど、やっぱり、闘病中に。

岸田 そうよね。ちょ待って待って。手術控えてる中で試合に出んの。ほう。

高須 病気治ってから格闘技やってますって言ったら、何のメッセージにもなんないのかなっていうのはちょっとあったんで。闘病中に試合に出ることで、何か伝えれることがあるのかなと思って。体調もその時良かったので、格闘技の団体に直談判して、出場をさせてもらいました。

岸田 ということでね。そうね、さっきちらっと言ってたのは、それまでは隠していたってこと言ってましたけれども。それはなぜ隠してたとかってあるんですか。

高須 やっぱり、がんっていうと少なからず周りは気遣ってしまうんじゃないかっていうのもあったし。腫れ物に触れられるような扱いっていうの、まあ、されたくなかったので隠してましたね。

岸田 ただ、それで復帰していって、このまんまだとメッセージっていうか、闘病しながらしっかりやっていく、頑張っていくっていうことも含めてのメッセージということで公表して。それで公表して、しかも勝ってしまうということがあって。

岸田 そこからラジオ波の手術になっていくということですね。ちょっとその前に、ここから手術のこと話していくんですけど、ちょっともう一回またコメントもいただいてるので、ちょっと読ませてください。格闘技に復帰して蹴られたりしても、傷痕は問題なかったですか、といただいていますけど、どうですか。

高須 そうですね、直後だったら結構まずかったと思うんですけど。

岸田 そらね。

高須 数カ月経ったら、もう完全に塞がってるんで、特に問題は無かったですかね。

岸田 ということです。担当医にはいつ格闘家だと伝えましたか?っていう。そうね、運動のくくりは格闘家なのかどうか。いつ伝えた、主治医には。

高須 伝えたという、格闘技をやっているっていうのは前から先生は知っていたんですけど、まあ、その後々なんですけどネットニュースとか色々取り上げて貰う機会があって、そこで先生が気付いてっていう感じで。ある日突然チケット買いたいんだけどっていうことで、知ってもらいましたね。

岸田 凄い。ネットニュースとかで高須さんの記事も色々出ているので、そこで見られたということですね。闘病中に試合で勝つのって凄い、というコメントもいただいております。そんな中、その後、格闘技で勝利していって、そこからラジオ波の手術ということを書いてあります。まずラジオ波の手術っていうのはどんなものか、がん情報サービスによりますと、こちらになります。がん情報サービスによると、ラジオ波、焼く、灼、療法。合ってるのかな。

高須 焼灼。

岸田 日本語に弱いものでございます。すいません。ラジオ波治療っていうことよく聞きますけど、身体の外から針を刺し、局所的に治療を行う方法の一つということで。手術に比べ体への負担も少ない。あまり聞かない治療法かなということ思いますけれども。身体の外から針を刺して、そこを焼いていくっていうふうな感じなんですかね、ラジオ波っていうもので、高須さん。

高須 そうですね。肺の腫瘍を焼いたんですけど、それって本当は肝臓の腫瘍に対する手術らしいんですけど、肺にも適用出来て。肺の腫瘍、再発したんですけど、ずっとちっちゃいままを維持してくれていたので、その手術が出来るっていうことで針で刺すラジオ波をやりました。

岸田 針を刺すラジオ波をやっていってと。これも全部治療してくださってるところは同じ病院でってことよね?

高須 いや。この手術に関してはちょっと特殊なんで、自分が化学療法やってた病院だと出来ないっていうことで紹介状を書いてもらって、兵庫県の病院で、やりに行きました。

岸田 そうなんや。やろうと、そこの病院の先生から提案されたって感じ、この治療に関しては。

高須 そうですね。自分の主治医の先生に提案をしてもらって、やりに行った感じですね。

岸田 兵庫県まで行って、それをやっていったということなんやね。

高須 はい。

岸田 どうやった、これやってみて。身体への負担だったりとか、回数だったりだとか。これ、僕もあんま聞かないんで、全然分かんないんですけど。

高須 身体の負担はそこまでなかったっすかね。ただ、2回やったんですけど、1回目は二つの腫瘍が近くにあったんで1回の手術で、出来ました。

岸田 1回ぶっ刺したら、OKみたいな感じ。

高須 そうですね。場所が遠いとやっぱり2回に分けてやるしかないらしくて。近かったんで1回で出来たっていう感じですね。

岸田 1回、兵庫県行って、それ治療をやって、それで1回やったら入院とかすんの。

高須 そうですね。手術後は丸1日絶対安静なんで入院しましたね。けど3日とか。

岸田 けど2泊3日ぐらいで帰って来れる感じ。

高須 多分そうだったと思いますね。

岸田 ありがとうございます。皆さん、詳しい情報とかはちゃんと病院のサイトだったりとか主治医に調べてもらって行ってください。そうなんや、それをやって、これどう、効果あった? 高須さんの中では。

高須 2つあった腫瘍がもう完全に焼けた状態になったので。肺にあった腫瘍、死滅しました、そのお陰で。

岸田 凄い。死滅して、その後こちらの、どうなっていくかというと。ん、ちょ待って、死滅したんやんな。死滅して開腹手術って書いてあんねんけど、ちょ待って。どういうことや、これは。2018年11月、開腹手術とありますが、こちらはどういうことでしょうか?高須選手。

高須 ラジオ波、肺の手術をやったんですけど。肝臓の中にある腫瘍、ほぼ、塞栓術の治療で死滅したんですけど、確実に再発とかしないようにっていうことで2回目の開腹手術っていうことで、その。

岸田 そういうことね。

高須 肝臓にある腫瘍を取り除く手術をしました。

岸田 そっか。さっきのラジオ波の手術は肺のほうの手術したんや。

高須 そうです。肺にある2カ所の腫瘍の手術をしました。

岸田 を焼いたと。肝臓のほうに関しては一応、さっきの塞栓術で大丈夫だろうけど、一応取っておこうということで開腹手術。開腹手術さ、僕も1回やってますけど、なかなか大変じゃないですか、復帰も含めて。

高須 そうですね。ガッツリ切ったんで、結構しんどかったですね。熱とかも出たりとか。

岸田 その時って、1回目と同じ処を、なぞって切ってくれんの。

高須 そうですね。1回目なぞって、2回目ちょっと反対側に、ピョって、何か出来てましたね。

岸田 1回目なぞったのプラスアルファみたいな感じ。

高須 プラスアルファみたいになんか、反対側もちょっと切ってありました。

岸田 2重になってるとこがあるってことやね。

高須 そうですね。

岸田 そんな中で格闘技の練習再開をその翌月に、もうしてるってことか。

高須 そうですね。2回目の開腹手術は慣れたのか、割りと直ぐ。

岸田 慣れへん慣れへん。開腹手術で慣れとかないから本当に。めっちゃ大変ですからね。食事とかも制限されへん? 開腹手術。そこはされんかったんや別に特に。腸とかいじってないからか。

高須 そうですね、されなかったっすね。

岸田 やべえな。ちょっとまた本当。その次のフリップで、次こちらになります。その後は腹膜炎で入院していくということですけれども。これは練習再開させたからでしょう、それは。

高須 いや、違います。

岸田 それはちゃうんやね。

高須 違います。原因はちょっと定かではないんですけど、治療一段落してから、また違う抗がん剤をずっと服用していて。もしかしたらその抗がん剤の副作用でなってしまったんじゃないかって感じですね。

岸田 その後また、抗がん剤をしたってことね。それは一応もう全部取りきって、もう全部ないだろうけど、一応細かいのが散らばってるかもしれないからたたいておこう、みたいな抗がん剤。

高須 そうですね。ずっと飲んでました。

岸田 飲み薬なんやね。そこで腹膜炎、入院します。それでまた治療していってから、またその4カ月後ぐらいにはまた復帰戦して勝利し、その後も次戦にも勝利していくと。復帰が早い、本当に。

高須 ありがとうございます

岸田 身体は全然動くんや、もう普通に。

高須 そうですね、割りと。ちょっと頑張れば大丈夫だったですね。

岸田 ちょっとが半端ないんやろなと思うねんけどな。高須選手プロですからね、そこが凄いということで。そして次のフリップがこちらになります。その後、再発って書いてますけど、肺に次。一応抗がん剤してたけどまた再発しちゃったってこと。

高須 そうですね。8月勝って、このまま行こうって思ってた時だったんですけど、定期検査で肺のほうに2カ所再発をしましたね。前にやったラジオ波手術をもう一度やりましょうっていうことで、また兵庫県まで行って手術をしに行きました。

岸田 このラジオ波っていうのは、肺へもう一回やったってことか。

高須 そうですね。

岸田 この時は、ちょっと遠くにあったから1回だけじゃなくて2回ぐらいやったってこと。

高須 そうですね。肺2カ所あって、場所が遠かったんで2回に分けて手術するしかありませんっていうことで。1回やって1回退院して、もう一回入院してっていう感じだったんですけど、1回肺手術した時に、やっぱ針で肺を刺すんで、気胸になってしまうリスクっていうのがあって。

岸田 気胸って穴が空くってことですね。

高須 気胸になってしまって、気胸の治療をして、またそのまま2回目の手術っていう感じで。1回の入院で2回やりました。

岸田 2回やったと。その中に、肝臓にも再発がっていう奇妙なっていうか怖い文言があるんですけど。これは肝臓にも見つかったってこと、じゃあ。

高須 肺の治療したところで、一応もう一回検査してみましょうっていうことで、肝臓も一緒に検査してもらったんですけど。その時にまた肝臓に再発がありますっていうことで。

岸田 はー、もう一度肝臓の、先ほどのTACEっていう塞栓の療法をして、もう一回薬物療法をしたってことか。

高須 そうですね。

岸田 その後は3度目の復帰戦って書いてあるから、もう驚かないですよ、1年ぐらいで復帰してるっていうの、1年弱か、復帰してるっていうことは。この治療をして、今は何も再発なく。

高須 そうです、その治療を最後に、そこからは再発も何もない状態ですね。

岸田 今、抗がん剤とかも飲んでないってことよね、だから。

高須 そうです。今、何もしてないですね。

岸田 ようやく全てやって落ち着いてるっていうことなのか。

高須 そうです。

岸田 すげえな。本当に波乱万丈な感じですけれども。ちょっとコメントも読ませていただきます。増田さんから、高須さん、がんノートの皆さんこんにちは赤ちゃん、バレーボールの藤井選手もよくなって欲しいですねっていうことで。そうですね、今、バレーボールの藤井選手も治療されているっていうことだと思いますし、違うがんがあると思いますけど。

岸田 高須さんはがん保険入っていましたかっていうこともありますけど、これは後でまたお金のことの処で、また聞いていきますね。ラジオ波劇的に効いたんですねという言葉もお伺いしております。では高須さんの治療前と中と後という写真をいただいておりますので。がんが発覚する前の写真こちらになります。うーわ。俺、絶対これ、浜辺で見たら関わりたくない感じの。

高須 そんな。

岸田 いやいや、だってもう、いや、素晴らしい身体でいらっしゃって。凄いもうあれじゃないですか。浜辺でサングラスして、こう、バサーって、みたいに。もう完全に偏見ですよ、完全に僕の偏見ですけど。

高須 そんなことしてないです。

岸田 そんなことしてない。怖えな。そしてこの右側の、この格闘技のやつは、蹴りを入れてるのが高須さん。

高須 投げてるのが自分です。

岸田 投げてんのか。流石に投げられるほうの写真持って来おへんよな。

高須 そうですね。

岸田 やばいな。なんかもう、筋肉量とかすげえな。すげえ。これは格闘技をしている時の写真ということで。そして治療中の写真が次こちらになります。おお、右側のやつがこれ1回目と2回目のやつ?

高須 そうです、2回目のやつですね。1回目のやつはその縦と横で長いのが1回目のやつなんですけど、2回目で反対側にチョビット、何か出来たような感じ。

岸田 ああ。プラスアルファっていうのはそういうことか。

高須 反対側に。

岸田 濃いやつが1回目と2回目同じやつで、プラスアルファってのはちょっと薄くなってるやつがプラスアルファで2回目のやつってことね。

高須 そうですね。

岸田 そういうふうに切ってるんや。すご。左側のところは、入院して横になっていて。ちょっとぷっくらしてる。

高須 そうですね。

岸田 これは特に副作用とかじゃなくてってことか。

高須 単純に太ってただけですね。

岸田 そっか。傷痕のやつということがあって。その後、治療後の写真がこちらになります。パグちゃん。こちらが、さっきおっしゃってたパグちゃん。

高須 はい。

岸田 飼い始めて。もうこれだけで、ええ人そうに見えますからね。

高須 サングラス掛けてないです。

岸田 この右側の写真が、これ勝利した時の写真?

高須 そうです。復帰戦で勝利した時の写真ですね。

岸田 すげえな。もう傷痕もまんまあるけど、それでやってっていう。うわ、格好いい、すげえ。復帰して直ぐ勝っていくというふうな感じになってくと思います。コメントでも、試合の様子と優しい雰囲気のギャップが大きくて素敵ですねっていうハヅキさんからのとか。経過観察中ということですが、定期的に受診はされているんでしょうか、定期的には受診してる?

高須 3カ月に1度、いまだに行ってますね。

【家族(親)】

岸田 ありがとうございます。ではちょっと、ここから一問一答形式といいますか、色々お話をお伺いしていきたいなということ思っております。まず高須さんの治療のバックグラウンドというか、ご家族についてお伺いしていきたいなと思っております。ご家族でがんが分かった時っていうのは、どういうふうに伝えたりだとか、どういうふうなサポートしてもらって良かったとか、こういうことして欲しかったなとかってありますか。

高須 大っきな腫瘍があった時点で両親に言って。1回目、会社の診療所で見つかって、2回目大きい病院で検査しに行く時には、もう付き添ってくれて。治療の方針とかも一緒に考えてくれて。セカンドオピニオンのことも両親が色々掛け合ってくれて。凄い全面的にサポートしてくれて。両親がいなかったら、結構、しんどかったとは思いますね。

岸田 4人の医師に会いに行かなあかんから、そこら辺の手続きもそういうのも結構大変やったと思うけど、そこら辺は両親の方がサポートしてくれてということ、凄いありがたかったということですかね。治療、がんの悪性かもしれない、ぐらいの時からもうご家族は知ってたってことですかね。

高須 そうです。もう1回目の手術する前から、もうずっと知ってました。

【 恋愛・結婚】

岸田 ということでね。ありがとうございます。そして、そんな中で一番聞きたい、一番聞きたいってこういう完全あれですけれども。高須さんの次、こちらになります。恋愛、結婚ということでね。高須選手、こちらに関して、がんだからっていうことで恋愛、結婚に躊躇するのかどうかだったりとか、ここら辺の恋愛観も含めて、今ちょっと高須選手お伺いしても良いでしょうか。

高須 そうですね、がんってなった時は、恋愛は厳しいのかなっていうのは実際あって。治療して治ったとしてもやっぱり再発するリスクだったりとか、そういう部分があったので。パートナーの人に迷惑を掛けてしまうのかなっていう、あれはあったんですけど、何て言って良いのか分かんないですけど、やっぱり、恋愛はしたいんで。

岸田 恋愛はしたいよね。もちろんそれは健全な青年であれば、それは恋愛はしたいと思います。

高須 今は凄い落ち着いていたので、今お付き合いしてる彼女もいます。

岸田 おお。おめでとうございます。その彼女さんとは、がんのことっていうの、どういうタイミングで伝えたんですか。

高須 出会いのきっかけが、今時なんですけどSNSで。あらかじめ自分が病気だったっていうことは知ってる状態でお会いしました。

岸田 そういうことか。もう公表してるから、高須選手、公表してるから。そんな中でSNSで。すげえな今どきはもうSNSでみんなやってる。すげえな。じゃあもう、それを知っている前提やから、別に特にお付き合いしてからも、がんのことっていうのは特に。会話とかで上がって来たりとかする。

高須 そんな無いですね。

岸田 そんな無い、もう普通の人として見てくれてるという。

高須 普通の人間としてね。

【妊よう性】

岸田 普通の人間として恋愛されてるということですけれども。その時に今、高須さんって結構抗がん剤とか色んな治療してるから、妊孕性っていったところとかっていうのは大丈夫なのかなって。妊孕性っていう言葉って、皆さん聞き慣れない人は、子どもを産む能力、高須さんが産むわけじゃないけれども、高須さんの子どもを授ける能力というのは、そういった処っていったところに関して、何か説明とかあったりとかした?

高須 特に抗がん剤やるに当たって、そういう説明は無かったですかね。別の副作用の可能性っていうのは説明されたんですけど、妊孕性については特に話されなかった気がします。

岸田 そうなんや。特に無かったんや。じゃあ別に、精子保存とか凍結とかは別にストックしてなく、ということね。

高須 そうです。

岸田 治療によって精巣に影響を受ける受けないってのは、有ったりとかすると思うし。そこはまた皆さん、主治医と確認して欲しいと思いますけれども。若い人はそうこともあるので、保存するということもあったりとかしています。そうなんや、じゃあ特に話も無く、そこはもう大丈夫という認識ってことやね、今のところは。

高須 はい。

岸田 ありがとうございます。そんな中でまたいろいろコメントいただいておりますので、ちょっと読ませていただきます。さいたさん、こんにちはっていうことだったりとか。増田さんがパグ犬も良いですが紀州犬も忘れないでくださいっていうふうなことも言われています。実家が紀州犬とか、じゃなくて?

高須 実家に飼ってるのがボストンテリアっていう。

岸田 ボストンテリアか。そうか、ごめんなさい、ボストンテリアですね。

高須 昨日会いに行きました。

岸田 良いですね。韓国のチコさんから、数回の手術と治療をなさっていたんですが、治療費は保険でっていうこと、これもごめんなさい、後で聞きますね。ということと、よしさんが、お腹の傷を見て相手選手はお腹を狙って来る選手はいますか?いるのかな、分からへんよな。

高須 いや、多分、実際本番なったら、そんな無いと思うんです。必死なんで。

岸田 そうよね、必死なんでね。普通にお腹にタックルとか、普通のことだと思いますし。あとmikaさん、治療後、食べ物の好みは変わりましたかっていただいてますけど、どうですか。

高須 変わってないです。味覚が変わったっていうのも無いので、そんなに変わんなかった。

岸田 そんなに変わってない。ヒダノマナミさんから、しょーたくん応援してます、ムキ、ということでね。

高須 ありがとうございます。

岸田 ありがとうございます。増田さんから、高須さんの試合をYouTubeで何度か見ましたが、相手のウイークポイントを狙うのはプロの格闘家としては当然だと思います。そうしてくれたほうが高須さんも嬉しいと思いますっていうことで、お腹を狙えという指示を。対戦相手さんはお腹を狙えという指示をいただいております。まあ色々やってる時は、大変なのかなということはありますけれども。

【仕事】

岸田 そんな中で次の項目、こちらに行きましょう。お仕事ということで、高須さんは格闘技のお仕事だと思いますけれども、格闘技だったりとか、さっきは溶接のお仕事もされているということでしたけれども、治療中どういうふうに休んで復帰されていったか、だったりとか、ちょっとお伺い出来ますでしょうか。お仕事どうされてました?

高須 通院とかは有休を使って病院に行ったんですけど、2週間の手術を何回もやったりとか、開腹手術だと結構長い期間入院するしかないんで、その時は病欠を使って治療に専念させてもらいました。その治療をしてる間も、何割かとかになってしまうんですけど、ちゃんとお給料は貰えている状態で、そこは凄い助かりました。

岸田 そうなんや、良かった。病欠というか、そういう有給的なやつを使えたっていうことかな。

高須 そうですね。福利厚生でそういうのがあって、使えました。

岸田 結構治療も多いから。それは会社にも復帰して休んで復帰して休んでっていう感じにしたのか、それとも結構がっつり休んでから復帰したのかっていうと、どうですか。

高須 TACEの治療だったりとか開腹手術の時には、もうガッツリ、長い期間休ませていただきました。その他の通院とかは有休を使って行かせてもらって、みたいな感じですね。

岸田 そうやんね。周りの人の反応とか、どうなん?同僚だったりとか先輩とか上司だったりだとか、そういったところは治療を応援してくれた感じ?

高須 そうですね。治療も格闘技も含めて応援してくれていましたね。

岸田 お仕事については周りの人の理解もあったりとか、会社の福利厚生を使ってお給料も何割かもらったりとか、後は有休使ったりっていうことで、やっていったということですけれども。格闘技のほうはさっき散々、直ぐ復帰戦してっていうふうな感じでやっていったということですけれども。そこに関しても特に問題無く、周りの対戦相手含め、主催者側含め、そこも交渉とかしたんですよね。

高須 そうですね。

岸田 理解してくれてって感じ。

高須 理解してくれてました。

岸田 シンプルにお前、自己責任やぞって言われた感じなのかな、どうなの?

高須 そこら辺は自己責任で。

岸田 そうなるよな。コメントでも福利厚生しっかりしている会社なんですね、ということもいただいております。お仕事といった処に関しては、そこで特に問題なく治療と両立出来たっていうことか。

高須 そうですね。

【お金・保険】

岸田 体力的に問題ありますかって聞いてんのは、格闘家に体力的にどうこうって、もう復帰してる時点でちょっとナンセンスですね。なので次、行きたいと思います。ありがとうございます。その次の、こちら、皆さんが聞きたがっていたお金、保険ということになります。こちらコメントで、がん保険に入っていたんですかだったりとか、保険入っていたんですかとか、治療費どう工面したんですかっていうこともいただいているので、高須さん、こちらについてお伺い出来ますでしょうか。

高須 お金に関しては、先ほど言ったんですけど、会社から福利厚生で何割かいただいていたのと、保険も何社か入っていて。がん保険もたまたま。

岸田 入ってたん?

高須 入ってたっすね。

岸田 マジか、うらやま。

高須 そうです。だからそこも凄い助かって。本当、入社したての時とかお金ない時は、本当にがん保険、退会したかったんですけど、今となっちゃ本当に入ってて良かったなって思いますね。

岸田 それは入ってたのはご自身で入ってた、それともご両親が掛けてくれてたりとかしてた感じ。

高須 会社で営業に。

岸田 入社した時とかに?

高須 そうです。

岸田 会社にいらっしゃる方、いらっしゃいますよね。

高須 自分はそういう、がん保険っていうのを知らずに渡された書類を書いて提出したらいつの間にか入ってたっていう感じだったんですけど。

岸田 そういう。

高須 人の話を聞いて無くて、全く。騙されたとかじゃないすけど、これ書くしかないのかな、みたいな感じで書いて渡したら、入ってて。その当時はすごい、何で入っちゃったんだろうって思ったんですけど。今となっちゃ、あの時、入って良かったなって思います。

岸田 渡されたのをね、素直に書いたという、素直な高須さんが勝利したってことですね。さっきの会社から福利厚生、何割か出るっていうのは、どれぐらいのレベル感。7、8割出るのか、それとも2、3割が出るのかっていうと、どれぐらいのレベル感の割合が出るんですか。

高須 7割、6割とか。

岸田 結構凄い。

高須 期間が長くなってくると段々割合が少なくなってくるらしいんですけど。自分はがんっていうことで仕方ないっていうか、あれなんで、7割、6割をずっといただけていましたね。

岸田 そうなんやね。すげえ。福利厚生やって、がん保険も出るんでしょ。保険もだって、覚えてたらで良いんですけど、結構もう、数十万は出ますよね。

高須 そうですね、もうちょっと。

岸田 もっと出るか。100万レベルで出るか。

高須 そうです。

岸田 掛けてる保険にもよるか。治療費総額はいくらぐらいかかったと、これも結構?

高須 結構やっぱ、抗がん剤も高かったし、あと先ほど言ったラジオ波。

岸田 兵庫行かれて。

高須 手術があるんですけど、あれ本当は肝臓にやるのがベーシックなんですけど。肺にやるのは特殊なんで、保険適用外の手術なんで。1回目は1回で出来たんですけど、2回目やった時は2回に分けるしかなかったんで、2回分の治療費を、保険適用外の値段で払うしかなかったんで、そこら辺も凄いお金かかりましたね。

岸田 いくらぐらいかかんの、因みに1回辺り、保険適用外でラジオ波は?

高須 1回辺り多分50万ぐらいかかったと思うんで。2回やったんで100万近く。

岸田 そうよね。1回目もあるから3回やってるから150万とか普通にいって。普通の治療とかも含めたら200万以上いってるよね。

高須 そうですね。けどやっぱり、がん保険とかたまたま入っていたんで、そこは凄い助かった。

岸田 保険とか、色んな込みでプラマイゼロぐらい。

高須 そうですね。プラマイゼロぐらいだとは思ってます。

岸田 きっつ、本当、やば。みんなコメントでも保険の入り方とかね、保険も大事ですね、良かったですっていうことだったりとかね。休暇取られててボーナスとかの評価は厳しかった、とか聞かれてますけど、ボーナスとかそこら辺は影響されました。

高須 ボーナスに関してはやっぱ出勤した日数で決まるので、そこはちょっとカットされたんですけど、出勤した分はボーナスいただけましたね。

岸田 ありがとうございます。そういう形やった。コメントで、ホオジロザメとかに勝てる自信ありますか?って言われてますけど。時と場合によるという。

高須 そうですね。

【辛い・克服】

岸田 そんな中で次のフリップ、こちらになります。つらい、克服ということで、高須さんがこれ大変やったなとか、肉体的にや精神的に、ただそれをどういうふうに乗り越えていったのか、教えていただけますか。

高須 つらい、克服。

岸田 つらいことない?

高須 いや、つらかったっすけど、何すかね。やっぱりつらいこととか、沢山あったんですけど。再発した時とかも本当に凄いつらくて。何も手に付かないような状況だったんですけど。道場に行って、仲間とかそういう人達に会うと、その時だけ病気のことは忘れることが出来て。それを繰り返していくと、段々気持ち的に楽になって来たので。やっぱりつらい時とかは、気を許す人に会うのが良いのかなっていうのは思いました。

岸田 自分の中で抱え込まずに。肉体的にとかっていうのは高須さんの場合無い?あんだけ鍛えてたら。

高須 2回目の抗がん剤は若干副作用あって。それはちょっと、つらかったですかね。手足病っつって手足の皮膚が固くなって。

岸田 ワオ。

高須 痛かったんですけど、足の裏とか結構痛くて。その状況で格闘技やるのも結構つらかったんですけど。

岸田 普通やらへんからね。

高須 そこら辺はちょっとつらかったですね。

岸田 そやけどそれは、抗がん剤治療とか終わって、薬が抜けていったら大丈夫なっていった感じ。

高須 そうですね。暫く、ちょっと痛かったんですけど、飲むのを止めてからは自然と治っていきました。

【後遺症】

岸田 ありがとうございます。そして、その後の後遺症のこと、ということで、こちらになっております。今、高須さんは、さっき手足病みたいなことをおっしゃってましたけど、今は何か後遺症で悩んでること、もしくはこれは残ってるな、みたいなものってあったりとかしますか?

高須 いや、多分特には無いですね。

岸田 凄い。じゃあ全部今は何も問題無く過ごせてるんや。

高須 そうですね。鈍感っていう部分もあるんで、どっかしらあるのかもしんないですけど、目立った処は無い。

【反省・失敗】

岸田 目立った処は無いっていうことで。ありがとうございます。では次、こちらに行きましょう。反省、失敗ということで。高須さんの、あの時こうしておけば良かったなとか、そういった処っていうのは、ちょっと教えていただけますでしょうか。

高須 両親、全面的にサポートしてもらっていて。これ以上両親に迷惑掛けたくないっていう部分があったんで、両親の前でネガティブなこととか、つらい表情は見せないようにしていたんですね。けどやっぱ、後々知ったことなんですけど、もっと相談して欲しかったとか。

高須 弱い部分を見せて欲しかったっていうのを聞いて、闘病中、もうちょっと相談とか、泣き言とか、言ったほうが良かったのかなって今はちょっと思います。

岸田 当時はそう言うことを相談しようっていう思いに至らなかったのか、相談すると迷惑掛けるからと思ってたのかというと、どういう感じですか?

高須 その当時を考えると、結局は解決するのは自分でしかないからっていう気持ちがあったんで。人に相談した処でっていう気持ちだったんで、自分は誰にも相談とか泣き言は言わずに来ていたんですけど、やっぱり両親とか友達とかは相談して欲しいっていう部分があったらしいので。相談とかすれば良かったなとは思います。

岸田 そやけど思うよ。僕も結局、解決するの自分やんって思ったら、なんかね、なるよね。分かる。ただ周りの人はそういうふうに、頼って欲しかったっていうこともあるということですね。

高須 そうですね。

【医療者へ】

岸田 ありがとうございます。そして、こちらになります。医療者へということで、もし良かったら高須さん、当時色んな病院も含めて色んな医療者と関わって来たと思うんですけど。お医者さん、看護師さんだったりとか、他のソーシャルワーカーさんだったり、色んな本当、薬剤師さん、様々な方と関わって来たと思うんですけど、何か覚えてるエピソードだったりとか、こうして欲しければ良かったなとか、これやってくれて嬉しかったよっていうこととか、あったりとかしますか。

高須 医療者の方たちには、ただただ本当に感謝してますっていう感じで。特に本当に言いたいことっていうのは、ありがとうございますっていう気持ちなんで。特に無いですね。

岸田 主治医との関係とか、今どうなんすか?主治医やったりとか病院との関係とか。

高須 今の主治医の先生、凄い本当に命の恩人で。今では本当に毎回毎回、自分の試合を見に来てくれていて。

岸田 すげえやん。

高須 そうなんです。3月12、来週自分また試合あるんですけど、その試合も見に来てくれて。凄いそういう部分でも応援してくれていて、今、凄い助かってます。

岸田 凄いね。試合中倒れても、ドクターいるから直ぐ。

高須 専門のドクターがいる。

岸田 専門の、主治医がいます、みたいな感じで。そうなんやね。でもこんだけ高須さん、長いこと入院したりとか、入院、退院、あと手術だったりとかして、何かたまに、ちょっとこれ、イラっとしたなっていうこととか、あったりとかしなかった、待ち時間長えよだったりだとか。ここ気使って欲しかったな、だったりとかって医療者とか。

高須 いや。無いっすかね。

岸田 本当に?凄いね、良い環境で出来てるんやなっていうのが凄い。セカンドオピニオンとかサードオピニオンとか受けた時も、難しいって言われてたけど、さっきもう少し前向きな言葉を掛けてくれて欲しかった、とかっていうのもあったやん。

高須 そうですね。そこはちょっと前向きな言葉掛けて欲しかった。

岸田 そうなのね。それは全部厳しいとしか言われて無いからっていうことでね。

高須 そうですね。

岸田 前向きな言葉を投げかけて欲しい。医療者はそんな無責任なこと言われへんっていうの分かってるけどね。そういうのもあったら良いですよね。そしてRさんも、ただただ凄い尊敬してます、とかね。指摘な医師ですね、とかいただいてたりとか。チコさんから、今は何カ月ごとに病院の定期外来をしていますかといただいてますけど、今は何カ月ごとで行ってますでしょうか。

高須 今は3カ月に1度のペースで、造影CTとか血液検査をやりますね。

【Cancer Gift】

岸田 真の意味で先生が寄り添ってくれていますね、高須さんのお人柄ですね、ということでね。そのお医者さんとずっと一緒に治療を続けて、治療っていうか歩んでいけたらいいですよね。ていうことで次のものが、こちらになります。CancerGiftということで、がんになって得たもの得たことっていうものは、高須さんの場合、何かあったりしますでしょうか。

高須 病気になる前って結構中途半端な部分があって。格闘技に対しても、そこまで真剣にやれていなかった部分もあったし。後、がんになったことによって、自分の好きなこと、格闘技なんですけど、本当に格闘技大好きなんだなっていうのも気付けたし。

高須 自分は結構環境に恵まれてるなと、病気の前から思っていたんですけど、病気になったことによって改めて凄い自分は環境に恵まれていて、もっと感謝しなきゃいけないなって今、改めて感じました。

岸田 自分の環境に恵まれてるっていうことだったりとか。よりやっぱ、がんになる前と後で、格闘技への打ち込み度合いとか違うの、そんだけ?

高須 そうですね。病気になった後のほうが激しく練習してるような気がします。

岸田 なった後のほうがね。すげえな。激しく運動したら傷口開いたりとか、そういうのは無いん?大丈夫なん?

高須 そろそろ大丈夫だなっていう頃合いを見て、そっからなので。流石に直後は、これ開いちゃうんじゃないかなっていうのあって。

岸田 そうよね。ありがとうございます。より真剣に練習するようになったりとか、周りの感謝に気付いたということはあります。そしてその次、こちらになります。夢ということで、高須さんの今後の目標だったり夢とかっていうのはあったりとかしますでしょうか。

高須 夢っていうのは、やっぱり自分、今、格闘技をやっているので、そこで結果を残したい。病気を克服するだけでなく、病気を克服して今やってる格闘技で結果を残したいっていうのが今の夢ですね。

岸田 結果を残すっていうのね。さっき、ちらっとおっしゃってましたけど、来週、試合なんですよね高須さんもね。

高須 そうです。3月12日に試合があります。

岸田 それ、もちろん勝てそうですよね。

高須 はい、勝ちます。

岸田 言ってます。言わせてる、みたいな感じですけど。高須さん本当にそういったところ、勝って勝って、成し上がって行ってもらえたら。きっと今、闘病している人たちの見通しとなると思いますので、是非是非こちらこそ応援しております。ありがとうございます。

【ペイシェントジャーニー】

 

岸田 そんな高須さんなんですけれども、ちょっと今までの闘病経験をこちらのペイシェントジャーニーで振り返っていければということ思っております。ペイシェントジャーニーは、高須さんのもの、こちらになります。ポン、ということで。

岸田 ペイシェントジャーニー、患者さんのジャーニー、旅路みたいな形で、どういうふうに紆余曲折進行していったのかというものになるんですけれども。上のほうに行けば行くほどハッピーと。下に行けば行くほどアンハッピーというかバッドな感じで、感情のグラフがこちらにあります。赤色がポジティブ、青色がネガティブ、灰色が治療という形になっています。

岸田 ちょっと振り返っていきますけれども。高須さんが格闘技初勝利をしていってから、その後、段々、仕事の疲れが凄くなっていく、ということがありました。そこで肝臓に巨大な腫瘍が会社の医療機関で発覚していって、そこから開腹手術をしていくという形になります。開腹手術をしていったら、その結果をもって肝臓がんという告知を受けていく。そこから肝臓に再発したといったことと、4名の医師から厳しいと判断を受けるということがあったかと思います。この時が一番グラフの中で一番下なんですね、高須さんの中で。

高須 そうですね。再発したことも凄いショックだったし、希望を持ってセカンドオピニオンとか行くと思うんですけど、希望を持たしてくれることを、どの医者も言ってくれなかったんで。その時にやっぱ俺、死んじゃうのかなっていう気持ちになってしまって、そこがどん底だったですね。

岸田 希望の言葉だったり希望の見通しが無いと、患者としては本当絶望ですもんね。そこから薬物療法、さっきのTACEの療法をしていって。この中で合間、合間には薬物療法の経口薬というか口から含むやつもやってるということですよね、高須さんね。

高須 そうですね。

岸田 そこから友人からのお見舞いでちょっと上がってるんですけど、どんなお見舞いがあったんですか。

高須 道場の人だったりとか、友人だったりとか、みんな、お見舞いに来てくれて。早く治して、格闘技また試合見たいからっていうことで凄い励ましてくれて。そこで凄い助かったし、本当にまた頑張ろう、この時点でステージ4って宣告されていたので、長くは生きられないっていう頭だったんで。また頑張ろうっていう気持ちにはなりました、そこで。

岸田 また頑張ろうと。周りの力、凄いですよね。そこでアレルギー反応で全身に蕁麻疹が出来たりだとかして、休薬をしていくといった中で。その後、さっきのTACEの療法とかも終わっていって、治療が一段落していくという。そこからすぐ格闘技に復帰していくという、高須さんの得意な感じの復帰方法で。

岸田 それでそこから勝利していくっていうのが凄いですよね。勝利していくんですけれども、それもまだ治療中ということで、その後ラジオ波の手術をしていって。また開腹手術で肝臓、取り切って、肝臓全部じゃないですけど、全部は取ってないですもんね、高須さん、最終的に。

高須 はい。全部取ってないですね。

岸田 しかも肝臓って、切っても増えるって、また戻るんすよね。

高須 そうですね。再生する、ますね。

岸田 高須さんの今の肝臓は、またフルフルあるってこと。

高須 どうなんすか。その話はされてないです。

岸田 確かに。今度ちょっと聞いてみてもらえますか。

高須 聞いてみます。

岸田 その後、格闘技の練習を再開していくけれども、この腹膜炎で入院していくということになっていきますと。そこからまた格闘技復帰戦また勝利していって、次戦も勝利していくけれども再発、肺、ということで。この肺の再発が結構また低くなってるんですけれども、やっぱりまた再発かっていうことで低くなってなってる感じ。

高須 復帰戦2連勝して、ここからっていう時だったので。その分、ショックがでかかったっすね、やっぱり。

岸田 そうですよね。身体も良い感じに来ててっていった時ですもんね。そんな中で応援メッセージをまた、いただきます。これはこの応援メッセージっていうのは。

高須 その時にはSNSで公表したりとかして、ネットニュースとかで取り上げてもらったりとかもしていた状態だったので、応援してくれる人が沢山いて。メッセージとかいただいて、凄い励みになりましたね。

岸田 こういうメッセージ、力になると思います。その後ラジオ波の手術をここで2回やっていって。その時に肝臓の再発も分かっていったといった処で、もう一度薬物療法をしていって、そして今、格闘技に復帰していくということで。復帰戦があるということで、今も、来週も、ありがとうございます。高須さんこの中で言い足りないこと大丈夫ですかね?無いですかね?

高須 大丈夫です。

岸田 大丈夫です。ありがとうございます。それでは、その前に。その前にって何のことやっていう形ですけど、コメントもいただいておりますので、ちょっと読ませていただきます。抗がん剤で体力落ちたりとかしなかったんですかって、kameさんからコメントいただいております。どうでしょうか。

高須 うーーん、抗がん剤っていうよりかは入院期間中に体力は落ちたっすけど、数週間頑張れば結構徐々に戻っていったっていう感じですね。落ちたっちゃ落ちました。

岸田 落ちたっちゃ落ちたけど、そこからまた頑張っていくというふうなことだったりとか。mikaさん、よしさんも、12日の仕事頑張ってくださいだったりとかね。増田さんから、高須さんにこの名言を贈ります。「夢を追いかけるならたやすく泣いちゃ駄目さ」byマイレボリューション渡辺美里さんということで。

岸田 頭の中でのBGMは掛かってると、みんな思います。ありがとうございます。ヒダノマナミさんから、お見舞いはパワー貰えるよね、だったりとかね。「あなたは夢を諦めないで」by岡村さんっていうこともいただいておりますということで、増田さんからもいただいております。

岸田 そんな中で、ちょっとこちら、まずこの放送を協賛してくださっている企業様をちょっと紹介したいと思います。IBM様、生きるを創るAflac様、そしてI-TONGUE様となっております。そしてまた皆さんも見てくださって、どうもありがとうございます。皆さまの気持ちや応援がこの放送を続けていく元気になっております。ありがとうございます。

岸田 そして次回の『がんノートorigin』、この90分バージョンっていうものが、次こちらになります。次は骨髄異形成症候群という、なかなか僕も聞き慣れないものにはなりますけども、血液のがんの一種となるかと思います。後藤千恵さんに来ていただいて、治療のこと、色々含めてお伺いしていきたいと。骨髄異形成症候群って何すか?みたいなところからやっていきたいということ思っております。よろしくお願いします。

岸田 そして次、こちらになります。ゲストへのメッセージ入力のお願いということで、今日いっぱい、皆さんチャット欄や番組の概要欄にURLを貼っております。こちらGoogleフォームとなっておりまして、そこに、今日、出てくださった高須選手へのメッセージといったものを記載していただけると、有難いなと思います。後日バーチャル上ではありますけれども、それを色紙にして高須さんにメッセージをお渡ししたいということ思っておりますので、是非3月6日の今日中にチャット欄や概要欄からクリックしていただいて、高須さんへのメッセージをお願い出来ればということ思っています。

【今、闘病中のあなたへ】

岸田 そんな中で最後の項目となってまいりました。最後の項目はこちらになります。今、闘病中のあなたへ、というメッセージです。これはがんノートをやった最初の時から、絶対これは聞こうということで入れているものになるんですけれども。今、闘病中の人たちも凄くいっぱいいらっしゃると思うんですよ。なので、その方に対して高須さんからメッセージをいただければ、ということで、このメッセージをいただいております。「全力で生きよう」という言葉です。高須さん、こちらの意図や意味、メッセージお願いいたします。

高須 病気になっていても、病気じゃ無くても、人生は続くと思っているんで。例え闘病中でも自分の好きなことに出来る範囲で良いんで全力で生きてもらいたいなっていうのがあって。自分も闘病中、凄いしんどい時あったんですけど、大好きな格闘技だったりとか、大好きな人達に会ったことによって精神的に助けられた部分があったので。病気になって1人で抱え込んだりとか、閉じ籠っていたら精神的にも段々落ち込んでいくと思うので。出来る範囲で良いんで、自分の好きなことに対して全力で生きてもらいたいなっていうのは思います。

岸田 常に全力で向き合ってる高須さんだからこその言葉なのかなということかと思いますんで。全力で、がんになった後では、試合だったり練習に打ち込む度合いも変わって来たっていうことで、まさに全力で向き合ってくださってるのかなと思いますし、これからも僕も全力で怠けようと思います。そっちじゃないですね、ご免なさい。そっちの方向じゃないですね。

高須 そっちじゃない。怠けるのが好きだったら良いのかもしれない。

岸田 なので全力で疾走して生きていければということ思っております。其原さんやチコさんもお疲れさまでした応援してます、というコメントもいただいております。それではこれにて、『がんノートorigin』以上とさせていただきたいと思います。高須さん90分の長丁場、本当に色々お話をお伺い出来て、本当にありがとうございます。高須さん、どうでしたこの90分、長かった?短かった?

高須 やる前は90分長いなとは思ったんですけど、意外とあっという間だったっすね。楽しかったですね。ありがとうございます。

岸田 楽しかった。ありがとうございます。高須さん、また来週の試合頑張ってくださいね。

高須 はい。頑張ります。ありがとうございます。

岸田 来週頑張ってくださいね。ありがとうございます。それではこれにて、『がんノートorigin』終了していきたいと思っています。本当にお付き合いいただきまして、どうもありがとうございました。それではまた皆さん、また、バイバイ。終了していきます。ライブ配信終了ということで終わっていきたいと思います。

※本ページは、経験者の体験談を扱っております。治療法や副作用などには個人差がございますので、医療情報に関しましては主治医や、かかりつけの病院へご相談、また科学的根拠に基づいたWebページや情報サイトを参照してください。
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