目次
- ゲスト紹介テキスト / 動画
- ペイシェントジャーニーテキスト / 動画
- 病院や治療の選択テキスト / 動画
- 副作用や後遺症テキスト / 動画
- 支えになったことテキスト / 動画
- 家族のことテキスト / 動画
- 恋愛・結婚のことテキスト / 動画
- 妊よう性のことテキスト / 動画
- 仕事のことテキスト / 動画
- お金・保険のことテキスト / 動画
- がんになる前と後で変わったことテキスト / 動画
- 情報テキスト / 動画
- 大切にしたいことテキスト / 動画
- メッセージテキスト / 動画
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インタビュアー:岸田 / ゲスト:手呂内
- 栃木の福祉職員、25歳——筋トレとアニメ鑑賞が趣味の手呂内さん
- ピンポン玉ほどの腫れから経過観察まで——ジェットコースターのような闘病の全記録
- 「マーカーが下がれば帰れると思っていた」——トントン拍子で進んだ治療
- ベッドの上なのに「ずっとお腹が空く」——“超大盛り”を頼んだ入院生活
- 「死んでもやり直せる」——タイムリープ系アニメがくれた秘密兵器
- 絶望した母、いつも通りの姉——隣で支えてくれた家族
- 「付き合う前に伝えたい」——後遺症と向き合いながら考える結婚
- 説明を受けた翌日に決めた精子凍結——「命には代えられない」
- 足を引きずる姿を心配してくれた職場——快く受け入れられた休職
- 民間保険・傷病手当金・高額療養費制度で「生活は困らなかった」
- 「治療に比べたら大抵ヘッチャラ」——手に入れた行動力
- 「胚細胞腫瘍」で検索しても出てこない——頼りになった医療者とがんノート
- 「傷も箔のうち」——ボディビル大会という新たな目標
- 「独りじゃない」——治療の瞬間こそ、周りの存在を思い出してほしい
栃木の福祉職員、25歳——筋トレとアニメ鑑賞が趣味の手呂内さん
岸田 それではがんノートをスタートしていきたいと思います!今日のゲストは手呂内(てろうち)さんです!よろしくお願いします!
手呂内 よろしくお願いします!手呂内翔斗(てろうちしょうと)です。栃木県出身で現在も栃木県に住んでます。25歳です。家族は祖母と祖父と母と姉です。仕事は福祉職員をやってます。趣味は筋トレとアニメ鑑賞です。よろしくお願いします!

岸田 ありがとうございます!栃木県からということでね、実際ね、手呂内くんとは栃木県のイベントなどでもお会いさせていただいてというふうな仲ではあるのですが、趣味でね、どうしても外せない!この『アニメ鑑賞』というのがありまして。
岸田 手呂内くんのこの風貌というかこのイケイケな感じからは全く想像ができない!アニメ鑑賞という言葉をいただいているんですが、アニメ好きなんですか?
手呂内 アニメ大好きです!
岸田 おお〜!!
手呂内 ひたすら見てます!
岸田 結構昔から?
手呂内 4〜5年前ぐらいからアニメにハマりました。
岸田 おーすごい!なんかおすすめのアニメとかありますか?
手呂内 おすすめは、タイムリープ系ものが好きなんですけど、一番好きなのが『僕だけがいない街』っていうアニメです。
岸田 タイムリープ系が好きなんですね!多分視聴者の皆さんタイムリープって何!?ってなると思いますけど、主人公がね、時間をさかのぼってまたその時をやり直していくみたいな、それでまた分岐がね、変わっていくようなそんなアニメとかあったりとかするんですけれども、そういったアニメがね、手呂内くんの好き!というふうな形でね。
岸田 僕はね『Key』(作品)だったりだとかね、号泣するようなそういったアニメが大好きでございますが、誰も聞いてへんっていうね(笑)そんな感じにはなるんですけれども。
岸田 手呂内くんのがんのこと、ちょっとお願いできますか?
手呂内 がんは胚細胞腫瘍にかかりました。ステージは3Bです。告知されたのは24歳で、治療は手術と薬物療法を行いました。現在は経過観察中です。
岸田 ありがとうございます!そんな手呂内くんのお話っていうのをこれからたくさんちょっと聞いていきたいということを思うんですけれども、まあね、がんの種類が胎児性がんでね、僕も胎児性がんなのでもう全く一緒!というふうな感じでね、そんな中でどんなお話を繰り広げてくれるのかということですね、今回この感情のグラフといったところを表していただいてちょっとお話を聞いていければと思っております。
岸田 これからお話を聞いていく中でですね、個人の経験談で特定の治療法を推奨しているわけではなく、詳しい治療については主治医の方にご確認いただければと思います。
ピンポン玉ほどの腫れから経過観察まで——ジェットコースターのような闘病の全記録
岸田 まず手呂内くんの感情のグラフ、ペイシェントジャーニーこちらになります!なんか…途中ジェットコースターみたいなね、だんだんどんどん上がっていってゴーン!と下がっていく、そんな手呂内くんのペイシェントジャーニーありますけど、まず初め、福祉系の会社に就職ということで、福祉系の会社、どんな会社なんですか?
手呂内 障害者支援施設で働いてます。
岸田 あ〜そうなんですね!そっか、障害者支援施設で日々仕事をされ…。詳しいお仕事のところに関してはまた後でお伺いをしていきますけれども、そんな中で…すぐ下がっていくんですよね、それがこちら、両頸部が腫れ始めるとありますが、首の両端が腫れ始めたんですか?最初。
手呂内 そうですね、両端がピンポン玉サイズぐらいまで腫れ始めました。
岸田 えっ!首って言っても首の…どこら辺?
手呂内 あの…下ですね、本当に下の方が腫れてきました。
岸田 鎖骨のちょっと上ぐらい?
手呂内 そうですね。
岸田 ここが腫れていて、両方とも…大きさでいうとどれぐらいでしょう?
手呂内 大きさはピンポン玉サイズぐらいですね。
岸田 ピンポン玉ぐらいのサイズが腫れてきて、押しても痛くない?
手呂内 痛くなかったですね。
岸田 うん、痛くもないね。そういった腫れが腫れ始めて、そしてね、ちょっとこちら…発熱や腰に痛みも出てくるということですけど、これはもう同時期ぐらい?
手呂内 初めに腰の方が痛くなって、で、腰の痛みが強くなるにつれて熱も高くなってくるっていう感じでした。

岸田 ああ〜、そうなんですね。それがもう腰が痛くなってっていうのは、腰の痛さっていうのは…どんな痛さなんでしょう?ズンズンなのかそれともキンキンなのか…なんか、どんな感じの痛さです?
手呂内 ずっとズッキンズッキンしたような痛みが続いてて、しかもその…動いてる時よりも寝てる時の方が一番痛みが強いっていうやっかいな腰痛でした。
岸田 え〜!じゃあもう…寝てられないじゃないですか?
手呂内 安静にしている時が一番つらかったので、寝れませんでした。
岸田 そっか、そんな発熱や腰の痛み、これどれぐらい続いたんですか?
手呂内 2月の最初ぐらいから出て…もうずっとですね。
「血液がんかも」から一転、検査では「異常なし」
岸田 ずっとか〜、その後クリニックに行ってもずっと続いてるっていう感じなんですね?
手呂内 そうですね。
岸田 で、このクリニックへっていうのありますけれども、このクリニックは…あれ?どこに行ったんですか?腰が痛いってことはなんか…整形外科とか?
手呂内 内科に行ったんですけど、ちっちゃい頃からお世話になってるクリニックがあって、なので何かあったらまずそこへ行くっていうことに決めてたので。
岸田 そういうことね。
手呂内 内科に行きました。
岸田 そのクリニックではどういう診断だったんでしょう?
手呂内 まずは…やっぱりこのご時世なんで、中に入れなかったのでPCR検査をまずして…問題なかったので中に入れてもらって診察をしてっていう感じですね。
岸田 で、その診断名は…その時は何と?
手呂内 その時はもう…首にしこりができてるっていうことで、ちょっともしかしたら血液がんの可能性あるって言われましたね。
岸田 あっ、もうその時点で言われたんや!
手呂内 はい。
岸田 そういったことも含めて結構下がってるのかな、このグラフの中では?
手呂内 そうですね、もう…びっくり!っていう感じで。
岸田 血液のがんの可能性があるかもしれないということで、これで大きな病院に診てもらうってことかな?
手呂内 そうですね。
岸田 クリニックから大きな病院に紹介してもらって、大きな病院で検査を受けていく。この検査を受けていってもこの中で異常なし、問題なしっていうことが出てるんだけど、これはどういうことでしょう?
手呂内 検査は、採血とCTを撮ったんですけど、採血のその結果で悪性リンパ腫に関わる数値が別に高くないってことで、悪性リンパ腫ではないだろうっていう診断を受けました。
岸田 あ〜!だから問題なしっていうことでもあるよね?
手呂内 はい。
岸田 そっか…じゃあそこから手呂内さんはどうされていくんでしょう?
手呂内 そこからはもう…治療法がもう…ないので、痛み止めを服用して痛みが治まるのを様子見ましょうっていうことになりました。
岸田 様子を見ましょうっていう形で痛み止めを飲んでいく。その中で休職もされていくんですね?
手呂内 はい。
岸田 これはもう痛すぎて仕事ができないっていう感じ?
手呂内 そうですね、やっぱり介護職でもあるんで、どうしても腰に負担のかかる姿勢とか体勢とか取らなきゃいけないんで、ちょっとお休みすることになりました。
岸田 じゃあこの時は何も原因が分からへんけど、もう痛すぎてできないからっていうことで休職をして。
手呂内 そうですね、もう…現場に入っても何もできない状態でしたので。
痛み止めが効かず、大学病院でついた診断名
岸田 まあね。そしてもっと下がっていきます、それがこちら、大学病院で検査をしていくということですが、もう大きな病院で検査しても問題ないから様子見ていって大学病院に行ったってこと?

手呂内 痛み止めが全然効かなくて、で、週一で外来通ってたんですけど、一向によくならないということで、大きい病院で検査した方がいいんじゃないかな?ってことで勧められました。
岸田 それで大学病院に行くということで、大学病院の検査がめちゃくちゃこれ検査自体下がって…ね!ネガティブの青色っていう感じやねんけど、なんかこれは特別なことがあったんですか?
手呂内 これはもう…とにかくもう腰がもう痛すぎて寝れなくて、もうでも…病気がはっきりしないっていうことで、全然寝れなくてもう、その時本当にメンタル落ちてました。
岸田 そっか、痛み止めも効かないしっていうことで。で、そんな中で、ようやくがん告知ということで、ここで先ほどあった胚細胞腫瘍の中の胎児性がんということが分かっていくんですかね?
手呂内 そうですね。
「やっと治療できる」——抗がん剤と、マックのポテト
岸田 このがん告知された時、このね、プラスマイナスどちらでもないこの白色のがん告知というふうなことではありますけれども、別にネガティブでもポジティブでもなかったということかな?
手呂内 腰の痛みの原因がやっと分かったので、これでやっと治療が始められて痛みから解放される!という気持ちになりました。
岸田 ようやくがんと分かっていったから治療ができるぞ!と、これで痛みは解放されるぞ!ということで、そのまま薬物療法。BEP療法というこれは抗がん剤ですかね?
手呂内 そうですね。
岸田 …の治療を受けていくということで、このね、BEP療法、ブレオマイシン+エトポシド+シスプラチン療法ですかね、…の治療を抗がん剤をされていくんですけど、かなりこう副作用も出たりとかきつい治療の一つっていうことを言われていますが…。手呂内さんはなんかすごいフラットなところに治療を置いてくださっているんですけれども、これは何でなんでしょう?
手呂内 まずあの…がんって告知されてその日にもう入院だったんですけど、で、その次の日からもう抗がん剤治療が始められたので、まずそこがもうよかったな!っていう気持ちだったのでプラスでしたね。
岸田 そうなんや。すぐ治療始められたからってところでっていうことね?またね、ちょっと副作用とかそういったところは後でも詳しくお伺いをしていこうかなと思います。そしてその後、2日間自宅で過ごす。これは薬物療法中ってことかな?
手呂内 そうですね、3クール目終了時点で外出許可をいただきました。
岸田 お〜!外出許可もらって自宅で2日間過ごしていく、これがすごい赤色のようやくね、赤色のポジティブが出てくるのですが。これはなんか実家っていうか自宅に戻ってほっとしたっていうことが強いのかな?
手呂内 自宅に戻れたのと、あと…やっぱり病院食がちょっと薄かったのでジャンクフードが食べたくなってたんですよ!だからもう…マック(マクドナルド)にピザーラに、もうたくさん食べられる!ってなって、ポジティブになってました!
岸田 そっか、何食べたかったとかっていうのある?その時。
手呂内 マックのポテトですかね。
岸田 あぁ〜いいですね、マックのポテトね!
手呂内 はい。
岸田 それ食べた時はどんな感じでした?
手呂内 あっという間に…Lサイズがなくなりましたね、パクパクパクっていって。
岸田 それぐらい食べたかったってことだね、もうね。
岸田 そしてそこからね、またもう一番上がってると言っても過言ではないのはこちら、退院していくということで、最終的に何クール(薬物療法を)やったんです?
手呂内 4クールやりました。
岸田 4クール…約3ヶ月ぐらいですかね?
手呂内 そうですね。
岸田 退院、ここが一番高いんですけど、その理由は?
手呂内 まずはやっと抗がん剤治療が終えられたっていうのと、もう…しばらくはお家で過ごせるっていうことが何よりも嬉しかったです。

岸田 やっぱ自宅で過ごしたかった?
手呂内 落ち着くので、やっぱお家のほうがいいなってのは入院中改めて思いました。
手術後のICUで襲った、得体の知れない幻聴
岸田 そっかそっか、ようやく自分のね、家で過ごせるっていうことで退院していきますが、次なんかもう…ね、地獄みたいな感じの、なんかすごい下がっているのが、次これは?手術ね!これは薬物療法だけでは終わらへんってことなんか?
手呂内 初めに薬物療法やって、その後に手術をするっていうのが流れでした。

岸田 開腹手術のね、高位精巣摘除術…というふうな手術をされていくんですけど、これが一番下がっている理由は何でしょう?
手呂内 これは手術が終わってICUで過ごしてたんですけど、幻聴がすごいひどかったです。
岸田 幻聴!?
手呂内 はい。
岸田 どんな幻聴です?
手呂内 バリカンの音だったり、あとは新幹線が通り過ぎる音だったりしゃべり声が聞こえたりで、ずっともう…ガヤガヤうるさいっていう感じでした。
岸田 うわぁ…だから、そのガヤガヤうるさいから、休むこともできずっていう感じなんですかね?
手呂内 夜中に手術が終わったICUに移ってそこで幻聴になっちゃったんで、もう寝れませんでしたね。
岸田 そっか…。じゃああれなんか、痛みですごい下がってるということを勝手に思ってたんやけれども、痛みというよりはその幻聴とかでうなされてそれが厳しかったってことなのかな?
手呂内 そうですね。もう…得体の知れない幻聴だったので、どうすることもできなかったっていうのが本当に怖かったです。
岸田 それはどれぐらい続くんでしょう?
手呂内 これは夜中から翌日の日中ぐらいまで続きました。
岸田 それがもうすごく…つらくてっていうので、一番下がってるっていうことになるのかな?
手呂内 はい。
岸田 じゃあ翌日のお昼以降からはちょっとマシにはなってきたと?
手呂内 そうですね。ICUから病棟に戻ってこれたのが日中ぐらいで、で、病棟はもう抗がん剤で3ヶ月以上入院している慣れた環境だったので、それもあって幻聴の方も収まったのかな?と思っています。
岸田 ふーんそっか、そうなんやね。えっ体は痛いとかっていうのはなかった?大丈夫やった?
手呂内 体は、でも手術終わって2日後ぐらいにもうお腹の中で手裏剣がぐるんぐるんもう回ってるような、グサグサグサ!みたいな感じはありましたね。
岸田 うん…ですよね。それらは…まあ耐えるしかないんかな?麻酔とかでっていう感じ?
手呂内 痛みの方はやっぱり痛め止めとかそういうのが対処法があったので、なんとかなりましたね。はい。
岸田 そんなね、ガクンと下がっている手呂内さんの中でちょっと上がります、それが…退院。えっ?ちょっと上がるけどこの退院は青色のネガティブということでもありますので、前回の退院と全然…雲泥の差ですね?
手呂内 抗がん剤終わった時の退院は本当に元気に退院できたんですけど、手術の後の退院は…体力がもうなくなっちゃって。で、もう自分の中では退院したら趣味の筋トレ再開するぞ!っていう気持ちでいたんですけど、筋トレどころかもう歩くことすら難しいっていう感じでした。
岸田 ああ〜そうなのか…。そういった歩くこともままらない中でも退院っていうのは不安やったっていうことなのかな?
手呂内 やっぱり…元気になって退院するもんだって思ってたんで、退院というか手術で元気になったはずなのにすごいつらくなって帰ってくるっていうのにちょっとがっかりしてました。
岸田 あぁ〜、そっか。そういうがっかりも含めてっていうことなんやね。えっ趣味の筋トレはどうなの?再開いつかはできるようになったんですかね?

手呂内 9月に退院して、そこから2ヶ月後ぐらいにやり始めた感じですね。
岸田 すごい!じゃあもう11月ぐらいにはもうスタートしてっていう感じなんですね?
手呂内 それでも元気な頃よりかはもう全然やっぱり…できなくはなりましたね。
岸田 ちなみにそのもう、今はもう普通に筋トレできてる?
手呂内 今も…なかなかできてなくて、でも体力がまだ4割ぐらいしか戻ってないので。
岸田 うーん
手呂内 だからもう…なんだろう筋トレっていうよりか、日常生活で生活してるだけでもう疲れるっていう感じですね。
岸田 そっかそっか。そう思ったらちょっと待って、この退院って2025年の今11月の話してるから。
手呂内 はい。
岸田 まだ…ほんと数ヶ月前って感じなのか?
手呂内 まだ近々っすね。
岸田 そっか!退院して…そっか今数ヶ月後に今がんノートで出てくださってるんですもんね?
手呂内 はい。
岸田 いや…失礼しました!なんか、もうなんかすごい…なんでしょう、手呂内くんのそのもう…なんか、元気そうって言うとちょっとあれなんですけど、すごいもうなんか夜中走ってそうな感じがするから。
手呂内 そう言ってもらえてすごい嬉しいです。
岸田 本当?そっか〜そんなね、まだ筋トレはちょっとまだ全部復活してるってわけではないけどっていったところで、退院がね、ちょっと体力が減っていったよっていうふうな中でございました。
後遺症のショックと、患者会で得た「相談できる場所」
岸田 ここからですね、ちょっとだけまた下がるのですがそれがこちら、後遺症が発覚していくということで、この後遺症…、手呂内くんどんな後遺症でしょう?
手呂内 これは射精障害になりまして。自分でやっぱり妊娠する能力(子どもを授かるための能力)は失いました…。
岸田 皆さんね、射精障害っていうのは射精…そのままですね、射精がちょっとできなくなってしまうというふうな。これはお腹の手術っていったところをした時にそういった神経を触ってしまった、もしくは切った・切れてしまったみたいな、そういったことですかね?
手呂内 そうですね、もうそういう神経を切ってしまったのでもう射精しても出てこないっていうような障害、後遺症になりました。
岸田 そっか…これやっぱ下がってる理由としては、事前に先生から説明を受けてたんよね?
手呂内 そうですね、あの説明は受けてたんですけど、やっぱりこうなってみるとやっぱりショックだなと思います。
岸田 そっか…自分で確認してみて出ないぞというふうな時になって、この時の気持ちはどうなんですか?やっぱりか〜なのか、なんかもう…勘弁してくれよなのか、どうなんでしょう?
手呂内 本当に勘弁してくれよ!っていう感じでしたね。
岸田 そうですよね〜。これは…けど、立ち直るとかっていうのはどうなんですか?手呂内さん的に。
手呂内 これは…その次のペイシェントジャーニーで。
岸田 こちら。
手呂内 上がる、はい。
岸田 患者会の入会って書いてますね!
手呂内 はい。ここで相談できる場所っていうのが増えたので、すごい気持ちが楽になりました。
岸田 ちなみにどういった患者会に入ったんですか?
手呂内 自分は一つ地元の患者会に入っているんですけど、そこは作業療法士さんとかそういう専門の方も来てくれるので、自分の場合だったら体力がなければそういう体力を向上するやり方とか教えてくれたり。
岸田 へぇ〜!
手呂内 はい。だからそういう相談ごとの他にもそういうこともしてもらえるっていうのが、すごい自分にはありがたかったかなと思います。
岸田 そっか、一つはって言ってたけど他にも入っているんですか?
手呂内 もう一つはオンラインサロンっていう、毎週木曜日ですかね、全国のがん患者の方たちとZOOMでお話をするっていう会に参加してます。
岸田 そうなんですね!木曜日夜?
手呂内 夜です。夜とお昼頃で2つやってるみたいで。
岸田 そういったところに参加されていってっていうふうな感じなんですね。そういったのは何で知ったんですか?ちなみに。
手呂内 まずその…私の住んでるところって地元のテレビ番組があるんですけど、そこで患者会募集っていうのをやってたので。
岸田 へぇ〜!
手呂内 まずそこを応募して、で、栃木県の患者会に行ったらオンラインサロンっていうのも毎週木曜日やってるよっていうことで、参加してみました。
岸田 ほー!そういうこと。
手呂内 つながり、つながりっていう感じで。
岸田 最初のきっかけはテレビやったんやね?
手呂内 テレビが本当に、たまたま映像っていうか流れてたので応募してみよう!と思って。
岸田 すごい!そういったきっかけからつながり、つながりで、それでいろんな人に相談していく中でちょっとポジティブになってきたっていうことですね。そしてその中で今は経過観察中ということになっています。

岸田 今はどれくらいの頻度で病院に行ってたりとかするんですか?
手呂内 今は3ヶ月に1回行ってます。
岸田 これはもう、今は落ち着いてるってことですね?全部がんは取り切ってっていうことで理解でいいんですかね?
手呂内 肺にできたがんが…まだちょっと残ってるみたいで。
岸田 ほうほう。
手呂内 なので今回は抗がん剤で肺のがんがちっちゃくなったので胸を開ける手術はやってなかったんですけど、だからもし、今後肺(のがん)が大きくなったらっていう感じで、今は経過観察をしてます。
岸田 そっか…いやーじゃあ、肺のやつはね大きくならずそのままでいてくれるもしくはもうその、取ってみないと分からないと言われるから、それがねもう、壊死していることを願っている感じですよね?
手呂内 本当に今そういう状況ですね。
岸田 はい、そしてですね、ちょっともうここからね、いろいろペイシェンドジャーニーはお伺いをしてきましたので、さまざまなちょっと項目に分けてお伺いをしていこうかなということを思っています。
「マーカーが下がれば帰れると思っていた」——トントン拍子で進んだ治療
岸田 まず一つ目、病院や治療の選択ということで、今はねSDMと呼ばれるシェアード・ディシジョン・メイキング、共同意思決定ということでも言われますけれども、医療者と一緒に治療を決めていくというふうな今の流れっていうのが日本でもあったりとかするんですけれども、病院や治療どのように決めていったのか手呂内さんにお伺いをしていきたいなということを思います。
岸田 はい、まず手呂内さん病院なんですけれども、まず先ほどね、お話しいただいたようにクリニックに行ってそこから大きめな病院を紹介してもらった。大きめな病院のところから大学病院へっていうのは、それも先生がここに行った方がいいんじゃない?っていうことで紹介してくださったって感じですかね?
手呂内 そうですね。はい、なので本当にトントン拍子でもう検査というか治療を受けられたっていう感じです。
岸田 はい。じゃあその大きな病院、大学病院に行ってがん告知をされ、そこからすぐ薬物療法入っていったり手術入っていく、その後手術されていくという形ですけど、先生からどうしましょうか?とかっていう手呂内さんが考えるシチュエーションとかそういったところありましたか?
手呂内 自分があまり説明を聞いてなかったっていうのもあるんですけど。
岸田 ちょっと待って(笑)説明聞いてなかったってめちゃくちゃ…あれやん、あっ頭に入ってこーへんかったってこと?
手呂内 いや、あの単純にちょっと脳天気でいただけなんですけど。あの…抗がん剤を4クールやったんですよ。で、自分3クール目終了時点でもう腫瘍マーカーが正常値に下がったんですよ。
岸田 はいはい。
手呂内 だからもう帰れるもんだと勝手に思ってたんですよ。ちゃんともうそういう治療の流れには4クールやるって書いてあったんですけど、自分はもう一刻も早く(腫瘍)マーカーを下げようっていう気持ちでいたので、そこは自分の反省です。
岸田 いやいやいやいやいや。ただ、それで終わると思ってたからあんまり先生の話聞いてなかったっていうことなのかな?
手呂内 もう…そうですね、抗がん剤はもう早く(腫瘍)マーカー下がれば早く帰れるってもんだって、勝手に思っちゃいました。
岸田 ああ〜そっか!ただそういうわけにはいかず、先生の提示通り治療をしていってということなんですかね?治療に関しては。
岸田 ここに関してはガイドラインというか最初にこの治療をしてというふうな流れがあったりとかしますのでね、はい、なかなか選択どっちっていうのはないかと思いますけれども。
ベッドの上なのに「ずっとお腹が空く」——“超大盛り”を頼んだ入院生活
岸田 そんな中でね、お話さっきいただいたつらかったこと、副作用や後遺症で大変だったことっていったところもさっきは手術の話していただきましたけれども、抗がん剤治療とかでも大変なこと・つらかったことありましたか?
手呂内 自分の場合は…とにかくお腹が空いて。
岸田 お腹が空く?
手呂内 はい、空いて空いてしょうがないっていう感じでしたね。
岸田 えっ!?お腹が…空いたんですね?
手呂内 もう病院で寝てるっていうか、ベッドの上で生活してるのにもう…ずっとお腹空いてるっていう、そんな感じでした。
岸田 え〜!逆になんか抗がん剤とかしてたらお腹が空かないというか、食べる気にならへんっていうのがよく聞いたりとかするんですけど、めちゃくちゃ食べたくなる?
手呂内 もう常日頃お腹空いてるっていうような感じで。
岸田 もともとめちゃくちゃ食べてる人ではあったのかな?
手呂内 もともとは食べるんですけど、それは筋トレとかハードなトレーニングしてたので食べられてたんですけど、でもこう治療中ベッドの上なのにこう元気な時と同じかそれ以上食べてましたね。
岸田 へぇ〜!そうなんやね。そんな中でなんかあれですよね?手呂内さん病院にリクエストしたことあるんですよね?
手呂内 そうですね、ちょっと(ご飯の)量を変えてほしいってことを伝えましたね。
岸田 その写真がこちらになります!えっとちょっと待って、基本食A、まず…ご飯A、大盛りじゃないですよね?『超大盛り』!!初めて見た!超大盛りっていうのがあるんですね!?
手呂内 すごいですよね、なんか。こんなに…こんなにあるんだ!っていう。大盛り・特盛り・超大盛りあったみたいで。
岸田 すごい(笑)ご飯の超大盛りで!っていうことでね。のりのつくだ煮とか梅びしお?
手呂内 はい。
岸田 赤色になってるのはこれ追加したってこと?
手呂内 これはご飯の量は多くなるんですけど、おかずの量は変わんないんですよ。
岸田 はいはい。
手呂内 だからその…多分、おかずとご飯で食べててもご飯がすごい余っちゃうんで、大盛りにしていくと特典でこういったものがついてくるみたいです。
岸田 あっ特典なのね(笑)これは。え〜!初めて知った!そうよね、ご飯が…大盛りぐらいまで想像できるけど、超大盛りになると想像できんから、ご飯だけ食べるのはっていうのでこういうのをね、ちょっとまあつけてくださったんですかね〜すごい。
岸田 そして右側、これも?ちょっと待ってこれも…パンが4枚あるのか!
手呂内 これも…パンも超大盛りになると、もともとだと2枚なんですけどプラス2枚ついてきましたね。
岸田 すごい!(笑)
手呂内 一気に出てくるみたいな感じですよね。
岸田 えっこれ…パンってことは朝?
手呂内 これはお昼ですね。
岸田 あっ、お昼!これもペロッとたいらげる感じ?
手呂内 まあ…いけたんですけど、パンってパサパサするんで。
岸田 うんうん。
手呂内 なんかもう…フードファイトやってるみたいで、ちょっと大変でしたよ。
岸田 あっそっか…なんか流し込むみたいな?
手呂内 ほんとですよ。
岸田 えっ、これだけ食べてたらそれでもお腹空く?これだけ食べてたらまあ…満足?
手呂内 これにプラスアルファで、自分の病院ってコンビニがあったんですけど、そこでお弁当買ったりフライヤー(揚げ物)買ったりっていうのをしてました。
岸田 うわー!コンビニでプラスアルファ食べてたってことか!
手呂内 そうなんですよ!
岸田 いやーすごい!なんかさっきね、家帰った時にマクドのポテト食べたかったっていうのがありましたけど、病院の中でこの病院食は自分にヒットしたなっていうのはあります?
手呂内 あれが…多分病院食が味がちょっと薄くて、自分の中ではちょっとイマイチだったんです…。
岸田 じゃあコンビニはコンビニ?
手呂内 そうなんです、だから薄味だったのでちょっと気分直しにコンビニで濃いものいこうっていう感じでした。
岸田 濃いものを例えば何食べました?
手呂内 ファミリーマートがあったんで、やっぱファミチキは外さなかったなと思います。
岸田 やばい!めっちゃ一緒やね!僕もやっぱファミチキに救われましたわ!
手呂内 そうなんですか!
岸田 ファミチキ食べまくってました!本当に。
手呂内 やっぱり病院食ばっかり食べてると…倍おいしいですよね!
「死んでもやり直せる」——タイムリープ系アニメがくれた秘密兵器
岸田 そうなのよね〜。いや〜そっか!じゃあこういうね、食べまくったっていったところになるかなと思います。そして次こちら、つらい時に支えになったことといたしまして。さっきめちゃくちゃ副作用でごはんをいっぱい食べたよっていうことをおっしゃっていましたけれども、それ以外に大変な時つらい時にこれに支えられたなっていうのはあったりしますでしょうか?
手呂内 これは…もう、アニメをひたすら見るってことをやってました!
岸田 おー!!アニメ!いや…僕も入院中めっちゃアニメ見てたんですけど、入院中…とかも関わらずか、ずっと見てたってこと?
手呂内 そうですね〜もうずっと、もうやっぱ病院って…てか入院ってやることがやっぱり…ほとんどないので、やっぱり時間ができちゃうんでアニメをずっと見てました。
岸田 わー!いいですね!!完全に個人的にはなりますけれどもどんなアニメ見てたんですか?入院中は。
手呂内 入院中もタイムリープ系作品を見返してて、で、タイムリープってすごい自分の中で励まされたんですよ。
岸田 ほう!
手呂内 っていうのも、大体のタイムリープ系の作品の発動条件って死んだら発動することが多いんですよ。
岸田 そうね!
手呂内 だから…死んだらもうそこで終わりじゃなくて、死んでもやり直せるチャンスがあるんだ!っていう気持ちになれたんですよ。
岸田 ほう〜!そういうこと!
手呂内 はい、だから。
岸田 深いっすね!うん。
手呂内 治療中とか…ちょっと気持ちが落ちて、なんか自分…死ぬのかな?ってなった時も、いや!俺にはタイムリープがまだ残ってるから!大丈夫だ!っていう気持ちになりました。
岸田 そっか〜!まだこう…もし何かあってもタイムリープでもう一回やり直せると。
手呂内 まだ秘密兵器が俺にも残ってるんだ!って、勇気もらいました。
岸田 ああ〜そういう視点で見たことはなかったな〜!
手呂内 はい(笑)だからこう何度でも…喰らいついて自分が生きる世界線にたどり着いてやる!っていうやる気が出てきました。
岸田 皆さんもね!もしよかったらそういったアニメ…(タイムリープは)アニメだけではないかもしれないですけど、ぜひぜひ!ご覧いただければと思います。
絶望した母、いつも通りの姉——隣で支えてくれた家族
岸田 そんな中で次こちら、家族のことといたしまして、家族…お母様やお姉さんもいらっしゃるんでしたっけ?
手呂内 そうですね、姉がいます。
岸田 そういった家族とのエピソード、こういったものに助けられたよ〜とかこれは困ったな〜だったりとか、そういったものがあったりとかしますでしょうか?
手呂内 これは…やっぱりがんって診断されてからは母がすごい絶望してましたね。
岸田 お母さんにはどのタイミングで言ったんですか?
手呂内 一緒に…診断を一緒に隣にいたので、(告知を)受けてっていう感じですね。そこから母が落ちちゃったんですけど、でも姉がいつも元気に笑顔で振る舞ってくれたので、自分と母を支えてくれたなと思います。
岸田 お姉さんがね!どんな励ましだったんですかね?
手呂内 いつも通りの振る舞いをしてくれましたね、もう。何かもう…気の利いたことを言うわけでもなく、いつも通りに接してくれたのが結構よかったな〜と思います。
岸田 そっか〜じゃあそのね、暗い雰囲気をお姉さんがこういつも通りな雰囲気に戻してくれたっていう感じなんですかね?
手呂内 そうですね、それに本当に助けられたな!と思います。
「付き合う前に伝えたい」——後遺症と向き合いながら考える結婚
岸田 そしてじゃあ次こちら、恋愛や結婚のことといたしまして。手呂内くんは結婚はしてないよね?
手呂内 してないですね。
岸田 彼女さんはいらっしゃる?
手呂内 彼女もいないですね。
岸田 治療中も?
手呂内 そうですね、いないですね。
岸田 おー!そっか、じゃあその、今後でもいいんですけれども、やっぱこうパートナーを作る際というか、恋愛や結婚していく時に結構…今さっきの妊よう性のところとちょっとね、(内容が)かぶるかもしれないんですけれども。
岸田 僕的にもそうでしたけれども、やっぱ…ね、射精障害という障害を持っていたりだとかちょっと恋愛、がんっていうことを(経験)したことによってやっぱり恋愛や結婚にちょっと少し抵抗感っていうかちょっとね、なんか引け目を感じるっていったことがあるのかもしれないですけど、手呂内くんの場合はどうでしょう?
手呂内 やっぱりこう…後遺症を抱えてしまったので、結婚に対する、やっぱり自分にできるのかな?っていうハードルはちょっと上がりましたね。
岸田 そっかそっか。
手呂内 だからこの先結婚できるのかな?っていう不安はあります。
岸田 じゃあ今後もし彼女さんとかができるっていった時には、がんのことっていうのはどのタイミングで言いますか?
手呂内 やっぱり付き合う前にはまあ言った方がいいのかなーって自分の中では思ってます。ズルズル言わないと逆にどんどん言いづらくなっちゃうのかなと思うので。
説明を受けた翌日に決めた精子凍結——「命には代えられない」
岸田 じゃあその付き合う前にしっかりやっていってっていうことで。ちょっとね、さっきあのこちらの妊よう性にも触れましたけれども、妊よう性は子どもを作る能力といったところでよく言われるそういったものにはなるのですが、手呂内くんの場合医療者からこういったお話っていうのは治療中ありました?
手呂内 これはがんって診断されたその治療の時にもう言われましたね。
岸田 その時に精子凍結するかどうかとかそういったところも言われませんでした?
手呂内 説明を受けて…で、説明を受けた翌日にもう精子凍結しました。
岸田 あっ、精子凍結したのね!
手呂内 はい。
岸田 よかった、よかったというか、やる・やらないは個人の自由ですけれども。
手呂内 そうですね。今はやっぱりまだ子どもが欲しいとかそういう気持ちはまだあれなんですけど、やっぱり数年後とかにやっぱり欲しくなるとかあるかもしれないので、やった方がいいのかな?ってのは思いました。
岸田 そっかそっか。精子の凍結はされていてということですね。はい。ただまあこうね、性機能に障害を持っているということで、それは…今も治ってないですよね?
手呂内 治ってないですね〜やっぱりまだ。
岸田 そこに関しては医療者の方は何か言ったりとかしてます?
手呂内 特には言ってないんですけど、命には代えられないので、まあ…しょうがないのかなって思います。
岸田 自分でそれで納得してっていうことだね。
足を引きずる姿を心配してくれた職場——快く受け入れられた休職
岸田 はいでは次こちら、仕事のことといたしまして、手呂内くんは福祉系のお仕事をされているということもおっしゃっていただいて、肉体労働もね、かなりあるというふうなお仕事ではありますが、もう休職自体は先ほどの痛みもあったりとかしてすぐお休みに入られていってからの、治療に入っていったところですよね?
手呂内 そうですね。
岸田 すんなり休めました?
手呂内 もうやっぱり自分がもう勤務中足すごい引きずってたのをみんな気にかけてくれて、もうちょっとこれ病院行った方がいいんじゃない?っていうのをみんなが言ってくれるような優しい方たちばかりだったので、休職っていうのも快く受けてくれました。
岸田 休職に入っていって、どれぐらいまで休んでるんでしょう?
手呂内 休職が私の職場では1年間は使えるっていうことなので、3月いっぱいまでは休職が使えるっていう形です。
岸田 そうなんですね!じゃあ今もう休職中で今こうやって、その大事な時間を、出てくださっているという感じなんですね!
手呂内 いえいえ…とんでもないです。
岸田 ありがとうございます。そこはね、休職していって、じゃあ3月に復帰していく中で、自分なりに復職しようかなとか復職するために心がけていること、もしくはそういったものがあったりとかしますか?
手呂内 まあ…やっぱり復職できても、もう…自分の体と相談してっていうのはやっていこうかなと思っていて。やっぱり体力があまりないので、すぐ復帰して元気な頃と同じようにやっても多分すぐまたノックダウンしちゃうと思うので、だからまあ自分にできる範囲でやっていこうかなっていうのが今の思いです。
岸田 うん、そうね!いや本当に無理しすぎたらね、また体壊してしまうからね。自分のできるところからスタートするのは全然いいかなと思います!
民間保険・傷病手当金・高額療養費制度で「生活は困らなかった」
岸田 次こちら、お金や保険のことということで、民間の保険入っていたか?とか治療費どれくらいかかりましたか?っていう話なんですけれども、民間の保険とかって…入ってた?
手呂内 そうですね、一応入ってたっていうのもあって。
岸田 そうなんや!すごいね!若いのに!!
手呂内 お金関係はちょっと母に任せてたんですけど、母がやっぱりそういうのをちゃんとやってくれたっていうのもあります。
岸田 そっか、治療費ってどれぐらいかかりました?
手呂内 でもやっぱり結構高額にはなったのかなと思っていて。でもそれでもやっぱり…民間の保険だったり、あとは傷病手当(金)、あとは高額医療制度(高額療養費制度)などでなんとか治療費とかその後の生活は困らなかったかなっていうのが現状です。
岸田 そっか〜自分の貯金を切り崩したりとかはした?してない?
手呂内 してないですね。家族が出してくれたっていう感じで。
岸田 家族が治療費っていうところを払ってもらえたということでもあるんですね。あとは保険だったりとか。
「治療に比べたら大抵ヘッチャラ」——手に入れた行動力
岸田 次こちら、がんになる前と後で変わったこと。意識でもいいですし生活でもいいんですけれども、何かがんになる前と後で変わったこと、手呂内さん的にありますでしょうか?
手呂内 これは行動力がつきました!
岸田 おお!行動力!
手呂内 …というのもやっぱり、手術とか治療に比べたらと考えると大抵のことはもうヘッチャラだ!という気持ちになれたので、恐れなく動けるようにはなりました。
岸田 例えばどんなことがあったりとかしましたか?
手呂内 この収録ですね!もう。
岸田 おお!この収録も!?
手呂内 以前の自分だったらこんな人様に向けて発信なんてできない!と思ってたんですけど、でも…治療・手術を乗り越えられた自分ならもうできる!と思って今ここにいます。
岸田 すごい!本当ね、いやーなんかさすがなんかね、こうちょっと自分がね変わっていってる、そんな中の手呂内くんに今日ね、出てくださって本当にありがとうございます。
手呂内 いえいえ、ありがとうございました!
岸田 まだ終わってないですよ(笑)まだこれから、まだ終わってないです。まだ続きます、もうちょっと続きますね(笑)もうちょっとお付き合いください!
「胚細胞腫瘍」で検索しても出てこない——頼りになった医療者とがんノート
岸田 次こちら、情報といたしまして、さっき患者会の情報とかはテレビから仕入れたとかありましたけど、何かがんに関する情報っていうのはメインは医療者から?
手呂内 そうですね、メインは医療者から聞いたのと、あとは治療中はもう岸田さん含めがんノートの方たちの情報がすごい頼りになりました!
岸田 おお!がんノートを見てくださってたんですね!?
手呂内 そうですね、もう『胚細胞腫瘍』って検索するとなかなかヒットしない中、岸田さんが出てきて、そこからがんノートの存在を知ってっていう感じで。
岸田 そっか!だからがんノートの中の胚細胞腫瘍の経験者のやつを見てくださったんかな?
手呂内 そうですね、メインはもう自分と同じ病気のを見ましたね。
岸田 それ以外も見てたりとかしたの?
手呂内 そうですね、ちょっといろいろ他にどんな、聞いたことのないような…がんだったりとかいくつか見てたなと思います。
岸田 おお〜!ごめんなさい(笑)言わせてしまって。単純に同じがん種を見るんだったら分かるけど、他のがん種とかも見るのかな?っていう個人的なちょっと興味でございました。
「傷も箔のうち」——ボディビル大会という新たな目標
岸田 次こちら、大切にしたいこと。今後の夢や目標などあれば、もしくはこういう生き方をしていきたいなといったことがあれば教えてください。
手呂内 趣味が筋トレって言ったんですけど、本気で筋トレはやってまして、いつか大会に出られるように頑張っております!
岸田 えっ!?ちょっと待って!筋トレの大会ってなんかボディビル的なことしかちょっとなんか…もしくはSASUKE(テレビ番組)的なああいうのしかなんか思いつかないんですけど、どういうやつですか?
手呂内 ボディビルとかその類に出たいな!と思ってます。
岸田 えー!すごい!!えっ、ボディビルダーになるってこと?
手呂内 そうですね、もうムキムキになって。やっぱりお腹の手術はしてまあ傷はできたんですけど、むしろそれを箔がついたと思って大会に出たいなと思ってます。
岸田 すごい!!いやー!あれ掛け声もね!すごい…ね、個性あふれてるんですよね!
手呂内 そうですね、はい。行ってみるのも、行ってみるだけで面白いとこですね!あそこは。
岸田 個性あふれてすごい…どんな掛け声ありましたっけ?
手呂内 なんか『背中が冷蔵庫背負ってるぞ!』とか、なんかそういうのですよね(笑)
岸田 そうそう!『鬼瓦(おにがわら)』じゃないけどね、そういう…そっか!
手呂内 何かに例えてるのが多いですよね、掛け声って。
岸田 そうね!すごい…なんか大会行ったらすごい掛け声がなんかあるっていうので、ちょっとなんか興味がありますね。うわぁ〜!すごい!なんか…大会出て、じゃあちょっと近いうちにちょっと出て、ぜひ入賞・優勝含め優勝目指してもらえたら!
手呂内 頑張りたいと思います!
岸田 すごいね。そこまで…じゃあ本当にもうガチで鍛えてるんやな〜、すごい!ぜひね、皆さんも手呂内くんのもうボディビル応援してあげてください!
手呂内 掛け声お願いします!
岸田 お願いします、ぜひぜひ。
「独りじゃない」——治療の瞬間こそ、周りの存在を思い出してほしい
岸田 それではもうあっという間に最後の項目になりました。最後はですね、手呂内くんから視聴者の皆様に向けてのメッセージという形になります。

手呂内 『独りじゃない』ということを伝えたいと思います!これは手術や検査をする時は本人しかその部屋に入れないので、治療の瞬間は一人になると思います。ただ、応援してくれている人や大切な人がいることを思い出して治療を乗り越えてほしいなって思います!
岸田 ありがとうございます!そうね!確かに手術室とか行くのをね、最後…手術室に入るのは自分だけだったりとかしますし、そっか、治療もね、一人なタイミング多いと思いますけど、独りじゃないよっていうことなんですよね?
手呂内 そうですね。やっぱ治療の瞬間はどうしても孤独とか不安とかつきまとってきちゃうので、その時にこそ周りの存在を思い出してほしいなと思います。
岸田 周りの存在も、手呂内くんも周りの存在…家族だったりとかいろんな人を想像したりしたのかな?
手呂内 そうですね、やっぱりこう一人で…追い詰められた!ってなった時に、応援してくれた人たちの顔が浮かんできたので、なので今回このようなメッセージを送らせていただきました。
岸田 はい、ありがとうございます!これにてね、がんノート終了していくんですけれども、手呂内くんどうでした?この1時間。
手呂内 そうですね、もう病気になる前の自分じゃ、もうここに立てるわけない、それぐらいもう弱い自分だったんですけど、こうやって今こう立てて話せたっていうのは、また自分にとって自信につなげられたのでよかったなって思います。
岸田 だからこうやって前に出てこういう話しするとかっていう、そういうキャラじゃないってことよね?
手呂内 全くそんなことなくて、もう手なんてあげない自分だったので。
岸田 いやそんなね、手呂内くんがこうやってね、がんノートに出ていただいて、またね、この経験談が誰かのヒントや前に向くきっかけになってくれたら嬉しいなということを思います!
岸田 それではこれにてがんノート終了していこうと思います。皆さん次の動画でまたお会いしましょう!それでは皆さんバイバイ〜!
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