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舌がん経験者 實原 和希さん(27歳)

【がん種】舌がん
【ステージ】II
【闘病時期】 2015年2月 (当時25歳)から
【現在】経過観察中(2017年2月26日放送時点)

発覚まで

Qいつ、どうやってがんがわかったのですか?
A口内炎が徐々に大きくなり2カ月後には1.5cmに。ググってみたら”舌がん”というワードが出てきたので病院へ行き、発覚しました。

治療のこと

Q治療はどんなことをしましたか?
A手術で舌の一部を切除し、手首の”筋肉と血管”を切除した部分にもってくる再建手術を受けました。 

手術は8~9時間ほどかかり、1カ月間入院をしました。入院中は外出許可をもらい友人の結婚式にも参加したこともありました。

家族のこと

Q家族との関係性はどうでしたか?
A兄はベトナムにいて、両親は埼玉の実家にいました。母はショックを受けてしまうだろうと思い、病院へ行くときは父と二人で行きました。

恋愛や結婚のこと

Q当時、恋人はいましたか?
A当時はいませんでしたし、今もいません・・・。恋、したいです!
Qがんになったことで恋愛をしにくくなりましたか?
A恋愛に消極的にはなっていないです。いつも、話の掴みとして、初対面からがんのことを話しています。

仕事・学校のこと

Q仕事はどうしましたか?
A当時、保険会社で営業の仕事をしていて、転勤で佐賀県伊万里市にいました。上司に病気のことを伝えたら、「自由に休んでいいよ」と言ってくれました。
Q仕事復帰はどうでしたか?
Aリハビリのおかげで意外と喋れたので、以前と同じ営業職で2015年7月(退院の4カ月後)に復帰することができました。

東京の病院で手術をし、その病院への通院を続けたかったので、東京で仕事復帰をしました。意外と喋れたので営業職で復帰することができましたが、会社側は、話ができない状況を想定し、事務部門で復帰する準備をしてくれていて、その配慮がありがたかったです。

お金・保険のこと

Qお金について治療費などはどうしましたか?
A保険金や傷病手当金に加え、会社の同僚、上司、お客様からのお見舞金でまかないました。

つらかったこと&その克服法

Qがんになって肉体的につらかったことは何ですか?
A手術前は舌が痛くて寝られなかったこと、手術後は脚が痛かったことです。
Q精神的につらかったことは何ですか?
A食事ができなくなる、元通りに話せなくなるという事が手術前は不安でした。
Qどう乗り越えましたか?
A手術前はつらかったのですが、手術後は何もできないところから少しずつできるようになっていくことが嬉しくて、あまりつらさを感じませんでした。

後遺症のこと

Q後遺症については何かありますか?
A食事が難しいです。右側の舌が下に縫い合わせてあるので、舌を前に出すことができないです。慣れたけれど、今も不便なところがあります。

反省や失敗

Qあの時こうしておけばよかった、失敗したなと思うことはありますか?
A色々と総合的に考えると、あまりないんですよね。

口内炎が気になってからがんが発覚するまでの2カ月間を縮められたらと思ったりもしますが、歯科衛生士の女性との出会いがあったり、傷が残ったからこそできることもあったりします。例えば、起業して現在リスクコンサルタントをしているのですが、保険の話をするときなどは傷跡を営業ツールとして活用しています。

医療従事者へ

Q感謝や要望(あれば)
Aがんになると診察や検査を受ける病院が限られていて、予約が10日も後になったりするので、その期間が短くなってほしいと思います。その間に進行してしまう可能性もありますし。

キャンサーギフト

Qあなたの場合のキャンサーギフトは何ですか?
Aがんになったことで考え方が変わりました。会社を作ったりもしましたし。それがギフトかどうか今の時点では分からないけれど、良かったと言えるようにこれから頑張っていきます。

※キャンサーギフトとは、がんになって「得たもの=ギフト」という意味で幅広い意味を指しています。

Q夢は何ですか?
A考えが変わり方針転換をしたので、自分の選んだ道を正解にすることが、これからの夢です。

今、闘病中のあなたへ

「理不尽を楽しむ」

闘病中は、理不尽なことがたくさんあります。自分だけ食事ができなかったり、おしゃべりができなかったり。そんな理不尽なことを個性と思って楽しむことが大切だと思います。自分がどうすることも出来ないことは考えず、自分が出来ることは何かを考えるといいんじゃないかと。

ここでちょっとラッコの話をしたいと思います。
ラッコは貝を食べたいけれど顎が弱いんですよ。だから、おなかに石を乗せて、そこに貝をぶつけて割って食べるんです。自分の体に合ったマイストーンを見つけることは難しいので、石を無くさないように石を入れるポケットを自分の右脇に作ったんです、すごいですよね。つまり、ラッコが好物の貝を食べるために自分に何が出来るかを考え進化したように、私たちも自分が出来ることは何かを考えていきましょうというメッセージです。

最後に、特に私と同じ頭頚部のがんの方へのメッセージがあります。頭頚部のがんの方は他者から分かりやすい変化(見た目が変わったり、話し方が変わったり)がある方が多く、その影響で外に出ることが億劫になり、精神的に滅入ってしまう人も多いです。いま私は頭頸部がんの患者会の手伝いもしています。同じ悩みを持っている仲間と話をするだけでも気持ちが楽になることも多いので、何かあれば頭頸部がん患者会まで!
http://kanjanokai.website-test.top/

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

あくまでも「ひとりのがん経験者の例」です。 詳細・病気については病院や専門医などにご相談ください。 「がんノート」は、がん患者のためにこれからも経験者の情報を発信して参ります。
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