【第98回】がんノート公開生放送

イベント報告

多和田さんは当時16歳という多感な年頃に甲状腺がんの診断、手術を受けたそうです。首に残った手術跡が気になって内向きな生活を送っていたとのこと。16歳、高校生、一番外見が気になる年齢です。当然の気持ちだと思います。周りの同級生たちとのギャップを大きく感じられたのではないでしょうか。
その後今度は25歳の頃に悪性リンパ腫を発病されます。
25歳、もしも付き合っている方がいれば結婚を考えてもいい年齢です。そんな年頃に2度目のがんです。どれほど辛い思いをされたかと思うと胸が苦しくなります。一時は外にでることも嫌になり、引きこもっていたそうです。しかし、一念発起、バイトから仕事を始め、その後フルタイムの仕事を得て徐々に社会に戻って行ったそうです。

多和田奈津子さんの、いま闘病中のあなたへは、

「諦めてもなお新しい希望がある！」

抗がん剤の影響から妊娠することは難しいだろうと20代で宣告された多和田さん。幼い頃、若い頃にたくさんのことを諦められたのだと思います。
でもそれでも前を向いて1日1日を精一杯生きていれば、希望は自然と出てくるというメッセージです。
多和田さんも徐々に社会に戻り、今はご結婚もされて患者会の活動に精力的に取り組まれています。