【第122回】がんノート公開生放送

がん経験者によるインタビュー生放送番組「がんノート」 10月27日(日)は一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会様との共催企画、サバイバーとして、胃がん経験者 越澤美幸さん、腺様嚢胞がん経験者 山水雅代さん、慢性骨髄性白血病経験者 梶文祥さん、横紋筋肉腫経験者 和田 瑛さんにお越し頂き、医療者側として、河合先生、学生の十河さんにもご参加頂きました。

イベント報告

梶さん:頭痛が続いたことから病院を受診したところ、血液検査で白血球が非常に多いことがわかります。その後検査をしたところ慢性骨髄性白血病との診断を受けたそうです。就職に病気が原因で非常にご苦労され、11年の大学生活を送られたそうです。現在も薬を飲みながらですが、薬剤師としてご活躍されています。

山水さん:ヨガをやっていて顎の痛みに気づき歯科を受診したところ、大きな病院へ行くことを勧められます。検査の結果腺様嚢胞がんとの診断を受け、治療として舌の全摘を勧められますが、舌のない人生など考えられないとセカンドオピニオンを受け、放射線での治療を選択したそうです。現在はネットショップでお仕事をされています。

和田さん:趣味でヴィオラを演奏中に右手の小指付近に何かできものができていることに気が付いたそうですが、しばらく放置していたそうです。そのうちだんだん大きくなってくるので病院を受診したところ横紋筋肉腫との診断を受けます。化学療法が非常によく効き当初手術の予定が放射線での治療に切り替わり、右手の神経を傷つけることなくすんだそうです。現在は看護師の資格も持ちながら、保健師として高齢者の支援のお仕事をされています。

越澤さん:お腹の下の方が痛み出し婦人科を受診されたそうですが、卵巣も子宮の異常はなく次に内科を受診します。排便時に痛む、エコーでもわからないという状況から当初虫垂炎だろうとの診断を受け腹腔鏡の手術を受けたそうです。そこでお腹の中に白いものが散らばっていることがわかり、検査の結果がんだと判明します。その後の検査で胃に小さな腫瘍が見つかり原発であることがわかります。若年性の胃がんではスキルスであることが多いそうですが、越澤さんのものはスキルスなのかスキルスでないのか今でもわからないそうです。6歳の双子のお嬢さんのお母さんで、先日探偵ナイトスクープにご出演されています。

今闘病中のあなたへのメッセージ
「大切なものは目に見えない」梶さん
「あなたの経験は誰かの勇気となり希望に変わる」山水さん
「絶望してもいいい、絶望しなくてもいい」和田さん
「現実から目を背けてもいい、逃げてもいい、あなたの意思はあなただけのものだから」
それぞれの深い思いの詰まったメッセージです。

このほか、医大生の十河さんからは未来の医療者へのメッセージをということで、3つの質問がありました。
今回の放送は時間を超過して2時間近くとなっていますが、内容が非常に濃くぜひYouTubeで動画をチェック頂きたいと思います。
皆さんのそれぞれのご経験、思いに共感し応援をお願い致します。

アーカイブ動画情報

イベントは終了しましたが、当日放送した動画をYouTubeがんノートチャンネルからご覧いただけます。

がんノートYouTubeチャンネル

日時
2019年10月27日 1:00 pm /  滋賀県
※ このイベントは終了しました
場所
滋賀医科⼤学 臨床講義室「2」 学祭「若鮎祭」内
ゲスト
胃がん経験者 越澤美幸さん/ 慢性骨髄性白血病経験者 梶文祥さん/ 腺様嚢胞がん経験者 山水雅代さん/横紋筋肉腫経験者 和田 瑛さん 
スケジュール
・がんノート生配信
・Q&Aセッション
・写真撮影
参加費
無料
募集人数
20名程度
がん経験の有無・性別・年齢を問いません。お友達なども誘って気軽にご参加ください。
ドリンク持ち込み可。ご持参ください。
※食事などは会場の都合上、出来ません。
参加申込方法
1)可能な方は、Facebookイベントで「参加する」ボタンを押してください。
2)Facebookをされていない方は、ふらっとお越しいただいても問題ございません。