【第95回】がんノート公開生放送

イベント報告

2012年5月、大学の健康診断で、胸のレントゲンを撮ったときに呼び出しが来た志村さん。なにか白く写るものがある、ということで病院に行くことを勧められました。CTスキャンと組織診断を受けたものの、当時は詳細な説明を受けられないまま8月に手術。病理検査後に「脂肪肉腫」という告知を受け、初めて自分の病気と向き合うことになったそうです。4年後の2016年は再発も経験されましたが、再度手術し現在は経過観察中です。

肉腫という病気を周りになかなか理解してもらえず、「病気について周りに話すことは迷惑なんじゃないか」と悩んでしまったこともあったそうです。その時の葛藤や、その後お会いできた
肉腫の患者会「肉腫の会たんぽぽ」
（HP:http://tanpopokai.net/
Facebook:https://www.facebook.com/tanpoponokai/）
のメンバーとの交流で感じられた「救われた」気持ちなど、治療経験だけでなく、細やかな心境をひとつひとつお話いただきました。

志村敬彬さんの、いま闘病中のあなたへは、

「一緒にがんばりましょう」

僕自身も、まだ病気について、考え、取り組む道の途中にいます。
がんノートをご覧の方も、様々な道の途中にいらっしゃると思います。
サポートできることは決して多くないかもしれませんが、気持ちの部分は理解できる部分もあると思っています。
お互いにいろいろあると思いますが、一緒にがんばって、人生を楽しんでいきましょう

肉腫（サルコーマ）は、骨や脂肪、筋肉、神経等から発生する悪性腫瘍の総称です。肉腫は幅広い世代の患者さんの様々な部位から生じ、症状や治療等も多岐にわたるため、まだまだ情報が少なく「希少がん」として扱われています。
こうした肉腫経験者である志村さんの貴重なご体験を、がんノートでお話いただけたことに感謝いたします。

志村さんが参加されている「肉腫の会たんぽぽ」の活動にもぜひご注目くださいませ。
志村さん、ありがとうございました！