【第99回】がんノート公開生放送
がん経験者によるがん患者のためのインタビュー生放送番組「がんノート」 2018年11月25日(日)は、悪性リンパ腫経験者 天野慎介さんにお越しいただきました。
イベント報告
天野さんは2000年27歳の時、仕事中に急に声が出なくなる、風邪じゃないのに高熱が出るなどの症状が続きました。ある時、歯を磨いている時にのどの腫れが気になり、近所のクリニックを訪問。大学病院での病理診断の結果、悪性リンパ腫と診断されました。「まさか20代でがんはないだろう・・・」と一人で診断結果を聞きに行ったという天野さん。親に心配をかけたくないと、診断を受け医師にした最初の質問が「家族に言わずに治療ができますか?」だったと言います。
待ち受けていた過酷な治療に耐え、一度は寛解したものの2002年に再発。治療中に併発した肺炎で生死をさまよい、さらに後遺症で片目を失明するなど、壮絶な経験を乗り越えられてこられました。さらに2004年には2度目の再発。リスクの高い骨髄移植以外にほぼ治療の手段がないという状況の中、抗がん剤治療が功を奏し、その後は経過観察に至っています。今、生きているのは「たまたま」「奇跡」という言葉を何度もかみしめるように繰り返されていました。
天野慎介さんの、いま闘病中のあなたへは、
「Now or Never」
辛く長い治療の後、再発の不安に苦しむ日々。それでも、がんに支配されていてはもったいない、「今しかできないことをやろう!」と気持ちを切り替えられる瞬間が、ある時訪れたそうです。数年前にはがんノート第98回ゲストの多和田さんとご結婚され、お互いに支え合いながら、患者会などの活動で、超多忙に全国を飛び回っておられます。
「がんになっても安心して生きられる社会を作りたい」という熱い思い、亡くなった方も含め、苦しみを共有する多くの仲間のために精一杯、今できることをしたいと思う強い気持ちで、精力的に活動に取り組まれています。仲間の声を社会に届け、一歩一歩、確実に変化を起こされている姿勢に多くの勇気をいただきました。
天野さんは、辛い闘病生活のやりきれない思い、理不尽な怒りや孤独などを、冷静に、そして正直に語ってくださいました。最初の入院治療では「あまりにつらすぎて病院を脱走して高尾山の紅葉を見に行った」と言います。
それでも、人は、どんなに辛い状況であっても何かに感動したり、人に優しくすることができる、人は希望を持って生きているんだ、という言葉がとても印象的でした。
天野さん、今日は貴重なお話を本当にありがとうございました!がんノートはこれからも「レジェンド」天野さんのご活躍を、心より応援しています!!
- 日時
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2018年11月25日 1:00 pm / 東京都
※ このイベントは終了しました - 場所
- 国立がん研究センター中央病院8階 患者サポート研究開発センター
〒104-0045 東京都中央区築地5丁目1−1
※8Fですので、ご注意ください。
<最寄駅>
都営地下鉄 大江戸線 築地市場駅A3番出口から徒歩3分
東京メトロ 日比谷線 築地駅2番出口から徒歩5分
東京メトロ 日比谷線・都営地下鉄 浅草線 東銀座駅6番出口から徒歩5分
東京メトロ 有楽町線 新富町駅4番出口から徒歩10分 - ゲスト
- 悪性リンパ腫 天野慎介さん
- スケジュール
- ・がんノート生配信
・Q&Aセッション
・写真撮影 - 参加費
- 無料
- 募集人数
- 20名程度
がん経験の有無・性別・年齢を問いません。お友達なども誘って気軽にご参加ください。
ドリンク持ち込み可。ご持参ください。
※食事などは会場の都合上、出来ません。 - 参加申込方法
- 1)可能な方は、Facebookイベントで「参加する」ボタンを押してください。
2)Facebookをされていない方は、ふらっとお越しいただいても問題ございません。